便秘の原因で最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
オピオイドは消化管のμ-オピオイド受容体に作用し、消化管の運動を抑制し、便の水分吸収を促進するため、便秘を引き起こす主要な薬剤性原因の一つです。特に医療現場では鎮痛目的で頻繁に使用され、その副作用として便秘が高頻度に問題となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。オピオイドは消化管の蠕動運動を抑制し、水分吸収を促進するため、便秘の原因となります。
- 2. 胃切除術は、胃の貯留機能低下や小腸への急速な食物移行により、下痢を起こすことが多く、便秘の直接的な原因とはなりにくいです。特にダンピング症候群では下痢が主症状です。 正しくは:胃切除は下痢の原因となることが多い。
- 3. ノロウイルス感染症は、嘔吐や下痢を主症状とする急性胃腸炎です。便秘ではなく、むしろ水様性下痢を引き起こします。 正しくは:ノロウイルス感染は下痢の原因となる。
- 4. 乳糖不耐症は、乳糖分解酵素(ラクターゼ)の欠乏により、乳製品に含まれる乳糖が小腸で消化・吸収されず、大腸で発酵し浸透圧性下痢を引き起こします。便秘の原因ではありません。 正しくは:乳糖不耐症は下痢の原因となる。
国試ポイント
薬剤性便秘の原因となる主な薬剤(オピオイド、抗コリン薬、鉄剤など)とその作用機序を理解すること。
混同注意
便秘は多因子性であり、生活習慣、疾患、薬剤など様々な原因があるが、本問では薬剤性便秘の代表例としてオピオイドが挙げられている点を理解する。
次に同じ論点が出たら
薬剤が原因の便秘の問題が出題された場合、選択肢にオピオイド、抗コリン薬、鉄剤などが含まれていないかを確認し、それぞれの作用機序が便秘につながるかを判断します。
覚え方
薬剤が原因の便秘の問題が出題された場合、選択肢にオピオイド、抗コリン薬、鉄剤などが含まれていないかを確認し、それぞれの作用機序が便秘につながるかを判断します。
対になる知識
便秘は多因子性であり、生活習慣、疾患、薬剤など様々な原因があるが、本問では薬剤性便秘の代表例としてオピオイドが挙げられている点を理解する。
関連知識
オピオイドによる便秘の管理には、緩下薬の予防的投与(刺激性下剤と浸透圧性下剤の併用など)や、オピオイド受容体拮抗薬(ナルデメジンなど)の使用が検討されます。また、便秘の原因として、糖尿病性神経障害、甲状腺機能低下症、パーキンソン病などの疾患も重要です。