ストレスや不規則な生活習慣により生じ、噯気や腹部膨満感を伴う便秘の病証はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は1番
解説
気秘は情志の抑鬱やストレス、不規則な生活習慣などにより、肝の疏泄機能が失調して気機郁滞をきたすことで生じる。気滞により大腸の気機が巡らなくなると伝導失調に陥り、排便困難となる。気滞の主症状である胸脇苦満や腹部膨満感に加え、気の昇降失調に伴う噯気やガス貯留を特徴とするため、本問の病証には気秘が最も適合する。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。気秘は情志の抑鬱やストレス、不規則な生活習慣などにより、肝の疏泄機能が失調して気機郁滞をきたすことで生じる。気滞により大腸の気機が巡らなくなると伝導失調に陥り、排便困難となる。気滞の主症状である胸脇苦満や腹部膨満感に加え、気の昇降失調に伴う噯気やガス貯留を特徴とするため、本問の病証には気秘が最も適合する。
- 2. 陰血の不足により腸道が潤わされないことで生じ、乾燥した便やめまい、顔色不華を伴うため誤りである。
- 3. 陽気不足による温煦機能の低下で生じ、寒がりや四肢不温、腹部冷痛を伴うため誤りである。
- 4. 湿熱が腸腑に鬱積して津液を灼津し、腸道の伝導を阻害することで生じる。実熱を伴うため、便秘だけでなく腹痛や口苦、面赤、身熱、小便短赤などの熱証を伴うのが特徴であり、本問のストレス性の気滞を主因とする病態とは異なる。
国試ポイント
便秘の分類(気秘・熱秘・虚秘・冷秘・燥屎)における原因と伴う症状の組み合わせが問われる。噯気や腹部膨満感があれば「気滞(気秘)」と判断する。
覚え方
気滞の便秘(気秘) ⇄ 「お腹の張り(腹満)・噯気・ストレス」
対になる知識
気滞による気秘がストレスや腹部膨満感を伴うのに対し、熱秘は熱邪による津液損傷と硬便、虚秘は気血陰液不足による排便無力、冷秘は寒邪による腸管の冷えと手足の冷感を伴うなど、便秘の原因病理によってそれぞれ異なる特徴を示す。
関連知識
気滞は気の運行が停滞する病理状態であり、精神的ストレスが引き金となって肝気が鬱結すると、脾胃の昇降失調を招く。これにより腸道の気が巡らなくなり、排便困難や腹部膨満感、噯気を主徴とする気秘を引き起こす。