東洋医学の五志において、「恐」の情志の異常によって五官に現れやすい症状はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は2番
解説
「恐」は五志において腎と関係する。腎は五官の「耳」に開竅するため、腎の機能低下や恐れの情志の失調が持続すると、耳に症状が波及して「耳聾(難聴)」や耳鳴りとして現れることがある。
選択肢ごとの解説
- 1. 口淡(口の中が淡く味気なく感じる)は脾の病変に伴う症状であり、脾は口に開竅し、五志では「思」と関係する。
- 2. 正解。「恐」は五志において腎と関係する。腎は五官の「耳」に開竅するため、腎の機能低下や恐れの情志の失調が持続すると、耳に症状が波及して「耳聾(難聴)」や耳鳴りとして現れることがある。
- 3. 目赤は肝の病変に伴う症状であり、肝は目に開竅し、五志では「怒」と関係する。「恐」による耳の症状とは異なる。
- 4. 舌強(舌がこわばる)は心の病変に伴う症状であり、心は舌に開竅し、五志では「喜」と関係する。
国試ポイント
五臓・五志・五官の対応関係を組み合わせた臨床的出題。情志の失調がどの臓腑を傷め、どの五官に異常を反映するかを論理的に推論できるようにする。
覚え方
「腎・恐・耳」=おそれると耳が遠くなる(腎は耳に開竅する)と覚える。
対になる知識
五志と五官の対応として、肝=怒=目(目赤・視力低下)、心=喜=舌(舌強・言語障害)、脾=思=口(口淡・食欲不振)、肺=悲憂=鼻(鼻閉・嗅覚障害)、腎=恐=耳(耳聾・耳鳴り)がある。
関連知識
情志の過度な変化は気機の乱れを引き起こす。「怒則気上、喜則気緩、悲則気消、恐則気下、驚則気乱、思則気結」という気機失調の法則も、感情の変動が体に及ぼす影響を理解する上で非常に重要である。