チアノーゼの原因とならないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
貧血では、赤血球数やヘモグロビン濃度が低下するため、酸素運搬能力は低下しますが、還元ヘモグロビン量は絶対的に少なく、皮膚や粘膜の毛細血管においてチアノーゼとして認識されるほどの還元ヘモグロビンの蓄積が起こりにくいため、チアノーゼは通常見られません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。貧血では、ヘモグロビン総量が少ないため、還元ヘモグロビンが5g/dLに達しにくく、チアノーゼは通常起こりません。むしろ蒼白になります。
- 2. 左心不全では肺うっ血により肺水腫を来し、ガス交換障害が生じると低酸素血症となり、還元ヘモグロビンが増加して中心性チアノーゼの原因となります。 正しくは:左心不全はチアノーゼの原因となる。
- 3. ファロー四徴症は代表的なチアノーゼ性心疾患であり、右左シャントにより脱酸素化された血液が体循環に流れ込むため、著明なチアノーゼを呈します。 正しくは:ファロー四徴症はチアノーゼの原因となる。
- 4. COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、肺のガス交換障害により低酸素血症と高炭酸ガス血症を来し、還元ヘモグロビンが増加するため、中心性チアノーゼの原因となります。 正しくは:COPDはチアノーゼの原因となる。
国試ポイント
チアノーゼの発生機序と、チアノーゼを呈する疾患・呈さない疾患を理解する。
混同注意
チアノーゼと貧血は、どちらも酸素運搬に関する異常ですが、チアノーゼは還元ヘモグロビンの絶対量増加による皮膚・粘膜の青紫色化であり、貧血はヘモグロビン量の減少による顔色不良(蒼白)です。貧血ではチアノーゼは起こりにくい点が重要です。
次に同じ論点が出たら
チアノーゼの原因を問う問題が出た場合、「還元ヘモグロビンが5g/dL以上蓄積するか」という生理学的機序を想起し、各疾患における酸素化や血流動態を照らし合わせて判断する。
覚え方
チアノーゼの原因を問う問題が出た場合、「還元ヘモグロビンが5g/dL以上蓄積するか」という生理学的機序を想起し、各疾患における酸素化や血流動態を照らし合わせて判断する。
対になる知識
チアノーゼと貧血は、どちらも酸素運搬に関する異常ですが、チアノーゼは還元ヘモグロビンの絶対量増加による皮膚・粘膜の青紫色化であり、貧血はヘモグロビン量の減少による顔色不良(蒼白)です。貧血ではチアノーゼは起こりにくい点が重要です。
関連知識
チアノーゼは、血液中の還元ヘモグロビンが5g/dL以上に増加した場合に生じます。中心性チアノーゼ(肺疾患、心疾患、異常ヘモグロビン血症など)と末梢性チアノーゼ(ショック、Raynaud病など)に分類されます。