簡単な運動の模倣や命令された動作ができないが、無意識下では動作が可能な状態を示す高次脳機能障害はどれか。
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正解は2番
解説
観念運動失行は、運動麻痺や感覚障害がないにもかかわらず、口頭での指示動作や物品の模倣などができなくなる障害である。しかし、自動的・無意識下では同様の動作が自然に行えるという乖離が特徴的である。
選択肢ごとの解説
- 1. 観念失行は、目的とする一連の行動計画そのものが障害され、道具の使い方がわからなくなったり順序を間違えたりする状態である。
- 2. 正解。観念運動失行は、運動麻痺や感覚障害がないにもかかわらず、口頭での指示動作や物品の模倣などができなくなる障害である。しかし、自動的・無意識下では同様の動作が自然に行えるという乖離が特徴的である。
- 3. 着衣失行は、衣服の上下・表裏の認識や身体の空間的関係が障害され、衣服を正しく着ることができない状態である。
- 4. 構成失行は、対象の全体像を把握し、部分を統合して一つのまとまりある形として構成する能力が障害される状態である。
国試ポイント
各種失行(観念運動失行、観念失行、構成失行、着衣失行)の定義と臨床的特徴の区別が問われる。
覚え方
運動(模倣)できない=観念運動失行、道具(使いかた)わからない=観念失行
対になる知識
高次脳機能障害である失行のうち、観念運動失行は言葉による指示や動作の模倣が不可能である一方で、道具なしの自動的な動作や無意識下での行為は保たれる。これに対し、観念失行は道具の概念そのものが失われるため、道具を用いた一連の動作の順序が障害され、自動運動も不可能となる。
関連知識
失行とは、四肢の筋肉に明らかな運動麻痺や感覚障害、運動失調がないにもかかわらず、意図した目的のある動作や慣れ親しんだ巧緻運動ができなくなる状態をいう。主に左半球(優位半球)の頭頂葉や前頭葉などの障害によって引き起こされる。