胃食道逆流症について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
胃食道逆流症が慢性的に続くと、食道下部の扁平上皮は胃酸への防御反応として、より耐性のある円柱上皮に置き換わります。これをバレット食道と呼び、食道腺癌のリスク因子とされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 胃食道逆流症では、食道下部括約筋(輪走筋の一部ではない)の機能低下により胃内容物が食道に逆流します。つまり、食道下部括約筋は弛緩傾向にあるか、圧が低下しています。 正しくは:食道下部括約筋は弛緩する。
- 2. 胃食道逆流症において、食道内圧全体が常に上昇するわけではありません。食道下部括約筋圧は低下しており、食道体部では逆流した胃内容物を押し戻そうとする蠕動運動が生じますが、食道内圧が持続的に上昇する病態ではありません。 正しくは:食道下部括約筋圧は低下する。
- 3. 正解。胃食道逆流症による慢性的な胃酸曝露により、食道下部の重層扁平上皮が胃酸に耐性のある円柱上皮に置換されます。これをバレット食道といい、前癌病変とされています。
- 4. 体重増加は腹圧を上昇させ、胃食道逆流を悪化させる要因となります。肥満は胃食道逆流症のリスク因子であり、症状を改善させることはありません。 正しくは:体重減少によって症状は改善する。
国試ポイント
胃食道逆流症の病態生理、特に食道粘膜の変化(バレット食道)を理解することが重要です。
混同注意
食道上皮の過形成と化生。バレット食道は化生であり、単なる過形成とは異なります。
次に同じ論点が出たら
胃食道逆流症に関連する食道粘膜の変化、特にバレット食道の病理学的特徴(扁平上皮から円柱上皮への変化)を問う選択肢に注目し、その機序を正確に判断します。
覚え方
胃食道逆流症に関連する食道粘膜の変化、特にバレット食道の病理学的特徴(扁平上皮から円柱上皮への変化)を問う選択肢に注目し、その機序を正確に判断します。
対になる知識
食道上皮の過形成と化生。バレット食道は化生であり、単なる過形成とは異なります。
関連知識
バレット食道は食道腺癌のリスクであること、およびその診断には内視鏡検査と生検が必須であることを関連付けて覚える。逆流性食道炎の症状、治療法(PPIなど)も重要。