アナフィラキシーを最も起こしやすい疾患はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
食物アレルギーは、特定の食物抗原に対するIgE抗体依存性の即時型アレルギー反応であり、全身性に肥満細胞や好塩基球から大量の化学伝達物質が遊離されることで、血圧低下、意識障害、呼吸困難、消化器症状など、アナフィラキシーと総称される重篤な全身症状を最も起こしやすい疾患である。
選択肢ごとの解説
- 1. 血清病は、異種タンパク質の投与後1〜2週間後に発症するIII型アレルギー反応であり、発熱、関節痛、蕁麻疹などを呈するが、アナフィラキシー(I型アレルギーの重篤な全身反応)とは病態が異なり、通常は生命を脅かす急性全身反応は起こしにくい。 正しくは:血清病はIII型アレルギー反応であり、通常はアナフィラキシーを起こしにくい。
- 2. 正解。食物アレルギーはI型アレルギーに分類され、アレルゲン(食物)摂取後速やかにIgEを介して肥満細胞などから化学伝達物質が放出され、全身性の重篤な反応であるアナフィラキシーを最も起こしやすい疾患である。
- 3. アレルギー性鼻炎はI型アレルギー反応の一つであるが、症状は主に鼻腔に限局し、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどが中心であり、通常はアナフィラキシーのような生命を脅かす全身性の重篤な反応を起こすことは極めて稀である。 正しくは:アレルギー性鼻炎はI型アレルギー反応だが、症状は鼻腔に限局し、アナフィラキシーを起こすことは稀である。
- 4. アレルギー性接触皮膚炎はIV型アレルギー反応(遅延型過敏症)であり、アレルゲン接触後24〜48時間後に発疹やかゆみなどの皮膚炎症状が出現する。アナフィラキシーのような即時性の全身反応は起こさない。 正しくは:アレルギー性接触皮膚炎はIV型アレルギー反応であり、アナフィラキシーを起こさない。
国試ポイント
アナフィラキシーの原因となる疾患やアレルゲン、およびその重症度を理解する。特に即時型アレルギー反応が重篤化しやすいことを把握する。
混同注意
アレルギー反応の種類(即時型、遅延型など)と、それに伴う臨床症状の重症度を混同しないように区別する。血清病はIII型アレルギー反応であり、アナフィラキシーとは異なる。
次に同じ論点が出たら
「アナフィラキシー」と記載されている場合は、IgE依存性の即時型アレルギー反応を引き起こし、全身症状を呈する疾患が選択肢にあるかを判断する。特に「食物アレルギー」「蜂毒アレルギー」「薬剤アレルギー」は頻出である。
覚え方
「アナフィラキシー」と記載されている場合は、IgE依存性の即時型アレルギー反応を引き起こし、全身症状を呈する疾患が選択肢にあるかを判断する。特に「食物アレルギー」「蜂毒アレルギー」「薬剤アレルギー」は頻出である。
対になる知識
アレルギー反応の種類(即時型、遅延型など)と、それに伴う臨床症状の重症度を混同しないように区別する。血清病はIII型アレルギー反応であり、アナフィラキシーとは異なる。
関連知識
アナフィラキシーショックの診断基準(収縮期血圧低下、意識レベル低下など)、および緊急時の対応(アドレナリン自己注射薬、救急搬送)について関連付けて覚える。