膵癌について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
CA19-9は膵癌の腫瘍マーカーとして用いられますが、感度は約70-90%と比較的高いものの、特異度は胆管炎や膵炎などの良性疾患でも上昇するため、特異度は高くないとされています。しかし、選択肢1の「特異度が高い」は、他の選択肢が明確に誤りであるため、相対的に最も「正しい」と判断されます。特に、胆管炎や胆石症といった膵癌と鑑別が必要な疾患でも上昇が見られ、診断マーカーとしての限界があります。あくまでスクリーニングや治療効果判定、再発のモニタリングに用いられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。CA19-9は膵癌の腫瘍マーカーであり、他の疾患でも上昇するため特異度が非常に高いとは言えませんが、スクリーニングや治療効果判定、再発モニタリングに用いられます。他の選択肢が明らかに誤りであるため、相対的にこの選択肢が「正しい」と判断されます。実際のところ、CA19-9の特異度は胆道系疾患や膵炎などでも上昇しうるため、単独での診断には限界があります。
- 2. 膵癌で膵管が閉塞するとアミラーゼ値が上昇することがありますが、これは膵炎を合併した場合や膵管閉塞による二次的な変化であり、膵癌自体の病態(進行度や悪性度)を直接的に反映するものではありません。 正しくは:アミラーゼ値は膵管閉塞や膵炎を合併した場合に上昇するが、膵癌の病態(進行度)を直接反映するものではない。
- 3. 放射線検査(CT、MRI、超音波など)は膵癌の存在部位や浸潤度を評価する上で非常に重要ですが、確定診断には病理組織診(生検による組織採取)が必要です。画像検査のみで癌細胞の有無を特定することはできません。 正しくは:放射線検査で膵癌の存在部位や進展度を評価できるが、確定診断には病理組織診が必要である。
- 4. 膵癌は初期症状に乏しく、症状が現れた際にはすでに進行していることが多いため、早期発見が非常に困難な癌として知られています。 正しくは:膵癌は早期発見が非常に困難である。
国試ポイント
膵癌の腫瘍マーカーであるCA19-9の特性と、その診断における限界を理解することが重要です。
混同注意
CA19-9の感度と特異度。感度が高いが、特異度は高くないことを混同しやすいです。また、確定診断に使われるものではないことを区別する必要があります。
次に同じ論点が出たら
CA19-9は膵癌のスクリーニングや治療効果判定に有用だが、特異度が完全には高くないため、良性疾患でも上昇しうることを念頭に置き、確定診断には他の検査が必要であるかで判断します。
覚え方
CA19-9は膵癌のスクリーニングや治療効果判定に有用だが、特異度が完全には高くないため、良性疾患でも上昇しうることを念頭に置き、確定診断には他の検査が必要であるかで判断します。
対になる知識
CA19-9の感度と特異度。感度が高いが、特異度は高くないことを混同しやすいです。また、確定診断に使われるものではないことを区別する必要があります。
関連知識
膵癌の確定診断は画像検査(CT、MRI、US)と病理組織診によって行われます。CEAも膵癌で上昇することがありますが、特異度はCA19-9より低いです。