炎症性腸疾患について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
炎症性腸疾患(IBD)は、遺伝的素因に加えて、食生活の欧米化(高脂肪食、加工食品の摂取増加など)による腸内細菌叢の変化や免疫学的要因が複雑に関与して発症すると考えられています。特に近年の日本において、食の欧米化と同期して患者数が増加していることが疫学的に示されており、発症メカニズムの一つとして認識されています。
選択肢ごとの解説
- 1. クローン病は口腔から肛門までの消化管のあらゆる部位に炎症を起こす可能性があり、大腸に限局することはありません。特に回盲部に好発します。 正しくは:クローン病は消化管のあらゆる部位に炎症を起こす可能性がある。
- 2. 潰瘍性大腸炎の病変は、通常直腸から口側へ連続性に広がる特徴があります。非連続性病変はクローン病の特徴です。 正しくは:潰瘍性大腸炎は連続性病変を示す。
- 3. 正解。正解です。日本を含むアジア諸国において、食生活の欧米化(高脂肪食、加工食品の増加)に伴い、炎症性腸疾患の患者数が増加していることが疫学的に示されています。
- 4. 赤沈(赤血球沈降速度)は炎症の活動性を示すマーカーの一つであり、炎症性腸疾患の病勢を反映します。CRPや便中のカルプロテクチンなども病勢評価に用いられます。 正しくは:赤沈は病勢を反映する。
国試ポイント
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)の疫学、病態、診断、治療について基本的な知識を問う。特に、食生活の欧米化が発症増加に関連するという疫学的側面は重要。
混同注意
食生活の欧米化が原因とされる疾患は多岐にわたるため、炎症性腸疾患に特有の疫学的知見として覚える必要がある。他の生活習慣病の原因と混同しない。
次に同じ論点が出たら
炎症性腸疾患の疫学に関する問題が出た場合、食生活の欧米化や清潔な環境との関連性(衛生仮説)など、発症リスク因子に関する知識で判断する。
覚え方
炎症性腸疾患の疫学に関する問題が出た場合、食生活の欧米化や清潔な環境との関連性(衛生仮説)など、発症リスク因子に関する知識で判断する。
対になる知識
食生活の欧米化が原因とされる疾患は多岐にわたるため、炎症性腸疾患に特有の疫学的知見として覚える必要がある。他の生活習慣病の原因と混同しない。
関連知識
クローン病と潰瘍性大腸炎の鑑別点(病変部位、連続性/非連続性、肉芽腫の有無、合併症など)。IBDの治療薬(5-ASA製剤、ステロイド、免疫調節薬、生物学的製剤など)。