内分泌疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
アジソン病は、副腎皮質機能低下症によりACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の分泌が亢進します。ACTHはメラニン細胞刺激ホルモン(MSH)と共通の前駆体を持つため、ACTHの過剰分泌はMSH様作用を来し、皮膚や粘膜に色素沈着を認めます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。アジソン病では副腎皮質機能低下によりACTHの分泌が亢進し、その結果として色素沈着が生じます。これは正しい組み合わせです。
- 2. バセドウ病は甲状腺機能亢進症であり、主な症状は頻脈、体重減少、眼球突出、甲状腺腫などです。テタニーは血中カルシウム濃度の低下、特に副甲状腺機能低下症で見られる症状です。 正しくは:バセドウ病眼球突出(あるいは頻脈、甲状腺腫など)。テタニー副甲状腺機能低下症。
- 3. クッシング病は副腎皮質機能亢進症であり、満月様顔貌、中心性肥満、高血圧などが主な症状です。眼球突出は甲状腺機能亢進症であるバセドウ病の典型的な症状です。 正しくは:クッシング病満月様顔貌(あるいは中心性肥満、高血圧など)。眼球突出バセドウ病。
- 4. 原発性アルドステロン症は、副腎からのアルドステロン過剰分泌により高血圧や低カリウム血症を呈します。満月様顔貌はクッシング病(副腎皮質機能亢進症)の典型的な症状です。 正しくは:原発性アルドステロン症高血圧(あるいは低カリウム血症)。満月様顔貌クッシング病。
国試ポイント
副腎皮質機能低下症(アジソン病)におけるACTHとMSHの関連性、およびそれによって生じる色素沈着を覚えることが重要です。また、他の内分泌疾患における特徴的な症状との組み合わせも頻出です。
混同注意
アジソン病の色素沈着は、クッシング病の満月様顔貌や中心性肥満など、他の内分泌疾患の視覚的特徴と混同しやすいですが、それぞれ病態生理が異なるため区別が必要です。特に、クッシング病ではACTHの過剰により色素沈着が見られることもありますが、アジソン病ほど顕著ではありません。
次に同じ論点が出たら
アジソン病の色素沈着については、ACTHの前駆体であるプロオピオメラノコルチン(POMC)がACTHとMSHの両方に分解されることを理解していれば、ACTHの過剰分泌がMSH様作用をもたらし色素沈着を引き起こすという機序を正しく判断できます。
覚え方
アジソン病の色素沈着については、ACTHの前駆体であるプロオピオメラノコルチン(POMC)がACTHとMSHの両方に分解されることを理解していれば、ACTHの過剰分泌がMSH様作用をもたらし色素沈着を引き起こすという機序を正しく判断できます。
対になる知識
アジソン病の色素沈着は、クッシング病の満月様顔貌や中心性肥満など、他の内分泌疾患の視覚的特徴と混同しやすいですが、それぞれ病態生理が異なるため区別が必要です。特に、クッシング病ではACTHの過剰により色素沈着が見られることもありますが、アジソン病ほど顕著ではありません。
関連知識
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)では、満月様顔貌、中心性肥満、高血圧、糖尿病などを呈します。バセドウ病では甲状腺機能亢進症により頻脈、体重減少、眼球突出などが特徴的です。原発性アルドステロン症ではレニン活性低値、アルドステロン高値、高血圧、低カリウム血症などがみられます。