パーキンソン病でよくみられるのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
パーキンソン病では自律神経系の機能障害が頻繁に合併し、血管運動調節の異常により起立性低血圧を来しやすい。これは交感神経系のノルアドレナリン放出不全などが関与している。
選択肢ごとの解説
- 1. パーキンソン病でよくみられる消化器症状は便秘であり、下痢は一般的ではない。むしろ抗パーキンソン病薬の副作用として下痢が生じることはあるが、病態そのものとして頻繁にみられるものではない。 正しくは:便秘
- 2. パーキンソン病では発汗の異常がみられるが、発汗低下だけでなく、むしろ発汗過多(特に夜間や服薬時)が報告されることも多い。一概に発汗低下とは限らない。 正しくは:発汗異常(発汗過多または発汗低下)
- 3. パーキンソン病では自律神経障害により、唾液の分泌過多(流涎)がよくみられる。唾液減少はシェーグレン症候群などでみられる症状であり、パーキンソン病とは異なる。 正しくは:唾液過多(流涎)
- 4. 正解。パーキンソン病では、自律神経障害によって血管運動神経の調節機能が低下し、体位変換時に血圧が適切に維持できず起立性低血圧を来しやすい。これはパーキンソン病の重要な非運動症状の一つである。
国試ポイント
パーキンソン病の非運動症状として自律神経症状(特に起立性低血圧、便秘、発汗異常、唾液過多など)がよく出題される。運動症状だけでなく、これらの非運動症状を理解しておくことが重要である。
混同注意
起立性低血圧は、薬剤性(降圧薬など)や脱水、心疾患など他の原因でも起こりうるため、鑑別が必要。パーキンソン病の場合は疾患自体に起因する自律神経障害である点が特徴。
次に同じ論点が出たら
パーキンソン病の問題で自律神経症状が問われた場合、起立性低血圧、便秘、発汗異常(発汗過多・低下)、唾液過多、排尿障害が主要なポイントとなることを念頭に選択肢を検討する。
覚え方
パーキンソン病の問題で自律神経症状が問われた場合、起立性低血圧、便秘、発汗異常(発汗過多・低下)、唾液過多、排尿障害が主要なポイントとなることを念頭に選択肢を検討する。
対になる知識
起立性低血圧は、薬剤性(降圧薬など)や脱水、心疾患など他の原因でも起こりうるため、鑑別が必要。パーキンソン病の場合は疾患自体に起因する自律神経障害である点が特徴。
関連知識
パーキンソン病の自律神経症状には、起立性低血圧の他に便秘、発汗異常(発汗過多または低下)、排尿障害、嚥下障害、唾液分泌過多などが含まれる。また、嗅覚低下やREM睡眠行動障害も特徴的な非運動症状である。