心臓リハビリテーションの適応となるのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
心不全は心臓のポンプ機能が低下し、全身に必要な血液量を供給できない状態であり、運動耐容能の低下や生活の質の低下を伴います。心臓リハビリテーションは、心不全患者の運動耐容能改善、症状緩和、予後改善に有効であることが多くの研究で示されており、症状が安定していれば積極的な適応となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 不安定狭心症は、冠動脈の血流が不安定で心筋虚血のリスクが高く、運動負荷により症状が悪化する可能性があるため、心臓リハビリテーションは禁忌です。まず薬物療法やカテーテル治療などによる安定化が必要です。 正しくは:安定狭心症
- 2. 急性心筋炎は心筋の炎症であり、炎症が活動期にある間は心臓への負荷を避けるべきです。運動により炎症が悪化したり、重篤な不整脈を誘発したりするリスクがあるため、心臓リハビリテーションは禁忌です。 正しくは:慢性期に心機能低下が残存し安定している場合
- 3. 急性大動脈解離は、大動脈壁が裂ける緊急性の高い疾患であり、血圧管理が極めて重要です。運動による血圧上昇は解離の進行や破裂のリスクを高めるため、心臓リハビリテーションは絶対禁忌です。 正しくは:治療が完了し、大動脈の状態が安定している場合
- 4. 正解。心不全は、心臓のポンプ機能が低下し、身体活動能力が低下する疾患であり、病状が安定していれば運動耐容能の改善、自覚症状の緩和、生活の質の向上、再入院率の低下、予後の改善に心臓リハビリテーションが有効であることが確立されています。
国試ポイント
心臓リハビリテーションの適応疾患と禁忌疾患を正確に理解すること。特に、急性期の不安定な状態は禁忌となることを把握する。
混同注意
心臓リハビリテーションの適応と禁忌は、病態の『安定性』が重要な判断基準となります。急性期の炎症性疾患や血管系の緊急疾患は原則禁忌です。
次に同じ論点が出たら
心臓リハビリテーションの適応を問う問題では、提示された疾患が急性期や不安定な状態であるか、あるいは慢性期で安定している状態であるかを確認し、心臓への負担が増大するリスクがないかを判断する。
覚え方
心臓リハビリテーションの適応を問う問題では、提示された疾患が急性期や不安定な状態であるか、あるいは慢性期で安定している状態であるかを確認し、心臓への負担が増大するリスクがないかを判断する。
対になる知識
心臓リハビリテーションの適応と禁忌は、病態の『安定性』が重要な判断基準となります。急性期の炎症性疾患や血管系の緊急疾患は原則禁忌です。
関連知識
心臓リハビリテーションの適応疾患には、心筋梗塞後、狭心症(安定期)、心臓手術後(冠動脈バイパス術、弁膜症術後など)、慢性心不全、末梢動脈疾患などがあります。禁忌疾患には、不安定狭心症、急性心筋炎、急性大動脈解離、重症不整脈、重症弁膜症(未治療)、コントロール不良の高血圧などがあります。