関節リウマチによる関節変形で最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
関節リウマチでは、滑膜炎によりMP関節(中手指節関節)の関節包や側副靭帯が破壊され、屈筋腱と伸筋腱のアンバランスが生じ、最終的に尺側へ脱臼・偏位する特徴的な変形を呈する。これはSwan-neck変形やBoutonniere変形と並ぶ代表的な変形である。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。関節リウマチのMP関節では、滑膜炎による関節破壊と腱の機能不全により、尺側へ偏位する特徴的な変形が生じる。これは関節リウマチに最も特徴的な手関節の変形の一つである。
- 2. O脚(内反膝)は、変形性膝関節症でよく見られる変形であり、関節リウマチに特有の変形ではない。関節リウマチの膝関節では、むしろ外反膝(X脚)が起こりやすい。 正しくは:関節リウマチの膝関節では、O脚ではなく、外反膝(X脚)が見られることがある。O脚は変形性膝関節症に特徴的。
- 3. 凹足(ハイアーチ)は、足部の先天性異常や神経疾患(例:Charcot-Marie-Tooth病)などで見られることがあり、関節リウマチに特有の変形ではない。関節リウマチではむしろ足関節の破壊により扁平足(外反母趾)を生じやすい。 正しくは:関節リウマチでは、凹足ではなく、扁平足や外反母趾を生じやすい。
- 4. 翼状肩甲は、前鋸筋麻痺や僧帽筋麻痺などによる肩甲骨の不安定性によって生じるものであり、関節リウマチに特有の変形ではない。 正しくは:翼状肩甲は、前鋸筋や僧帽筋の麻痺によって生じる。関節リウマチとは直接的な関連はない。
国試ポイント
関節リウマチに特徴的な関節変形の種類と、それがどの関節に生じるかを覚える。
混同注意
関節リウマチと変形性関節症で好発部位や変形の様式が異なることを区別する。例えば、変形性膝関節症ではO脚(内反膝)がよく見られるが、関節リウマチの膝関節では外反膝が多い。
次に同じ論点が出たら
関節リウマチによる関節変形に関する問題では、「どの関節」に「どのような変形」が生じるか、その組み合わせの特異性を確認して判断する。
覚え方
関節リウマチによる関節変形に関する問題では、「どの関節」に「どのような変形」が生じるか、その組み合わせの特異性を確認して判断する。
対になる知識
関節リウマチと変形性関節症で好発部位や変形の様式が異なることを区別する。例えば、変形性膝関節症ではO脚(内反膝)がよく見られるが、関節リウマチの膝関節では外反膝が多い。
関連知識
関節リウマチの代表的な変形として、ボタン穴変形(Boutonniere変形)、スワンネック変形(Swan-neck変形)、Z字変形(母指)、ハンマー指なども同時に覚える。これらの変形は滑膜炎による関節破壊と腱の機能不全に起因する。