次の文で示す六経病証はどれか。「悪寒と発熱を交互に繰り返し、目眩がある。脈は弦を認める。」
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
少陽病の典型的な病態は、半表半裏に邪が留まり、正邪の攻防が繰り返されることで、悪寒と発熱の往来が見られます。目眩は肝胆の鬱滞による気の上逆や津液の停滞を示唆し、脈弦は肝胆の病変や邪気の鬱滞を反映しており、これらすべてが少陽病の特徴的な症状です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。悪寒と発熱を交互に繰り返す「往来寒熱」は少陽病の主症であり、目眩と脈弦も少陽病でよく見られる所見であるため、少陽病が正解である。
- 2. 陽明病は体内の熱が亢進し、持続性の高熱、口渇、大便秘結、脈洪大などの症状を呈する。往来寒熱は通常見られないため誤り。 正しくは:陽明病であれば、「日晡潮熱」「譫語」「大便秘結」「脈沈実」などとなる。
- 3. 太陰病は脾虚寒の病態で、腹部膨満感、下痢、食欲不振、倦怠感、脈緩弱などの症状を呈する。往来寒熱や目眩、脈弦は通常見られないため誤り。 正しくは:太陰病であれば、「腹満」「下痢」「食欲不振」「手足の冷え」「脈沈緩」などとなる。
- 4. 少陰病は心腎の陽虚または陰虚の病態で、悪寒、倦怠感、脈微細、下痢、精神不振などの症状を呈する。往来寒熱は特徴的ではなく、目眩や脈弦も直接的な主症ではないため誤り。 正しくは:少陰病であれば、「但欲寐(眠りたがる)」「悪寒」「脈沈微」「下痢」「精神萎靡」などとなる。
国試ポイント
六経病証の少陽病の主要症状(往来寒熱、胸脇苦満、口苦、咽乾、目眩、脈弦など)を覚えること。
混同注意
陽明病の持続性の高熱や、少陰病の悪寒と温裏を要する病態とは区別する。特に往来寒熱は少陽病に特有の症状である。
次に同じ論点が出たら
「往来寒熱」と「脈弦」の二つのキーワードがあれば、少陽病を第一に疑う。他の随伴症状として胸脇苦満や口苦、咽乾、目眩なども確認する。
覚え方
「往来寒熱」と「脈弦」の二つのキーワードがあれば、少陽病を第一に疑う。他の随伴症状として胸脇苦満や口苦、咽乾、目眩なども確認する。
対になる知識
陽明病の持続性の高熱や、少陰病の悪寒と温裏を要する病態とは区別する。特に往来寒熱は少陽病に特有の症状である。
関連知識
少陽病には小柴胡湯が代表的な方剤であり、その適応病態として往来寒熱、胸脇苦満、食欲不振、口苦、咽乾、目眩、心煩、悪心などが挙げられる。