消化管の生理的特徴について正しいのはどれか。
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正解は2番
解説
小腸は十二指腸・空腸・回腸からなり、消化管の中で最も長いうえに輪状ヒダや多くの絨毛・微絨毛を発達させることで広大な表面積を確保している。これにより、膵液や胆汁および腸液によって分解された三大栄養素(タンパク質・糖質・脂質)の大部分の消化と吸収を効率よく行うことができ、これが生理的特徴の本質である。
選択肢ごとの解説
- 1. 胃は塩酸やペプシノゲンを分泌してタンパク質の初期消化を行うが、栄養素の大部分の消化と吸収は行わない。本問の小腸こそがその主座である。
- 2. 正解。小腸は十二指腸・空腸・回腸からなり、消化管の中で最も長いうえに輪状ヒダや多くの絨毛・微絨毛を発達させることで広大な表面積を確保している。これにより、膵液や胆汁および腸液によって分解された三大栄養素(タンパク質・糖質・脂質)の大部分の消化と吸収を効率よく行うことができ、これが生理的特徴の本質である。
- 3. 大腸は主に水分と電解質の吸収を行う臓器であり、消化酵素の分泌や栄養素の大部分の消化・吸収は行わない。本問の小腸がこれらの中心的な役割を担う。
- 4. 食道は咽頭から胃へ食物を送り届ける単なる通過経路であり、消化や吸収の機能は有していない。本問の小腸が消化・吸収の大部分を行う。
国試ポイント
小腸が「消化と吸収の主要な場(水分の90%以上吸収)」であることと、大腸が「消化酵素を分泌せず、水分吸収と便形成を行う」ことの比較がよく問われる。
覚え方
「小」腸で「消」化・吸収の大部分が終わる。
対になる知識
栄養素の消化と大部分の水分吸収を担うのが小腸であるのに対し、大腸は主に残存する水分の吸収を行って便を形成する部位であり、消化酵素を含む消化液の分泌は行われない。また、小腸粘膜には輪状ヒダや多くの微絨毛が存在して表面積を広げているが、大腸には輪状ヒダがなく結腸ヒダや結腸膨起がみられるという形態上の明確な違いがある。
関連知識
大腸には結腸ヒモ、結腸膨起、腹膜垂が存在する形態学的特徴がある。また、大腸内には多数の腸内細菌叢が常在しており、糖の醗酵のほか、ビタミンKやビタミンB群などの必須栄養素を合成して生体に供給している。