うつ病患者でみられる妄想として最も適切なのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
うつ病患者は、自己評価の低下、悲観的な思考、絶望感といった中核症状を呈します。これらの感情が極端になると、自分自身を過度に責める思考が生じ、罪悪感が増幅されて「自分は罪を犯した、償わなければならない」という内容の罪責妄想が形成されやすいため、最も適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 関係妄想は、周囲の出来事や他者の行動が自分に関係していると思い込む妄想であり、統合失調症でよくみられる妄想です。うつ病では典型的ではありません。 正しくは:統合失調症などでみられる妄想です。
- 2. 血統妄想は、自分が高貴な血筋である、あるいは特別な家柄であると信じ込む妄想であり、統合失調症や躁病のエピソードで見られることがあります。うつ病では通常みられません。 正しくは:統合失調症や躁病でみられる妄想です。
- 3. 正解。うつ病患者は、自己否定的な感情が強く、自分を責める傾向があるため、自分が過去に犯した罪や過ちを過度に拡大解釈し、存在しない罪を犯したと思い込む罪責妄想が特徴的です。
- 4. 物盗られ妄想は、自分の物が盗まれたと信じ込む妄想で、特に高齢者のアルツハイマー型認知症の初期によく見られます。うつ病では典型的ではありません。 正しくは:認知症、特にアルツハイマー型認知症でみられる妄想です。
国試ポイント
うつ病に特徴的な妄想の内容を理解し、他の精神疾患に見られる妄想と鑑別できることが重要です。
混同注意
うつ病における罪責妄想は気分と合致した妄想であり、統合失調症などに見られる気分に合致しない妄想(非気分合致性妄想)とは区別されます。また、高齢者の物盗られ妄想は認知症の症状としてみられることが多いです。
次に同じ論点が出たら
「うつ病患者の妄想」と問われた場合、微小妄想(罪責妄想、貧困妄想、心気妄想)が選択肢にあれば、それらが最も適切であると判断します。
覚え方
「うつ病患者の妄想」と問われた場合、微小妄想(罪責妄想、貧困妄想、心気妄想)が選択肢にあれば、それらが最も適切であると判断します。
対になる知識
うつ病における罪責妄想は気分と合致した妄想であり、統合失調症などに見られる気分に合致しない妄想(非気分合致性妄想)とは区別されます。また、高齢者の物盗られ妄想は認知症の症状としてみられることが多いです。
関連知識
うつ病の妄想には、罪責妄想の他に貧困妄想(自分は貧しい、財産がないと思い込む)や心気妄想(自分は重い病気にかかっていると思い込む)があります。これらをまとめて微小妄想(自己の価値、財産、健康が損なわれているという内容の妄想)と呼びます。