下腿コンパートメント症候群と罹患筋の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
下腿の浅後方コンパートメントには腓腹筋、ヒラメ筋、足底筋が含まれる。ヒラメ筋は主に足関節の底屈に関与し、このコンパートメントの圧上昇により、ヒラメ筋の虚血症状を呈する可能性があり、組合せとして正しい。
選択肢ごとの解説
- 1. 長腓骨筋は外側コンパートメントに位置する筋であるため、前方コンパートメントとの組合せは誤り。 正しくは:前方コンパートメントには前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋、第三腓骨筋が含まれる。
- 2. 前脛骨筋は前方コンパートメントに位置する筋であるため、外側コンパートメントとの組合せは誤り。 正しくは:外側コンパートメントには長腓骨筋、短腓骨筋が含まれる。
- 3. 正解。ヒラメ筋は腓腹筋とともに下腿三頭筋を構成し、浅後方コンパートメントに位置する筋であるため、この組合せは正しい。
- 4. 腓腹筋は浅後方コンパートメントに位置する筋であるため、深後方コンパートメントとの組合せは誤り。 正しくは:深後方コンパートメントには後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋が含まれる。
国試ポイント
下腿の各コンパートメントに含まれる主要な筋群とその機能、およびコンパートメント症候群の病態を理解することが重要である。
混同注意
下腿の筋群とコンパートメントの対応関係。特に、腓腹筋とヒラメ筋の所属コンパートメントや、腓骨筋群(長・短腓骨筋)と脛骨筋群(前・後脛骨筋)の所属が混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
下腿の解剖図を正確にイメージし、各コンパートメントにどの筋が位置するかを確認する。特に、表層と深層の区別、および前後・内外の区別を意識して判断する。
覚え方
下腿の解剖図を正確にイメージし、各コンパートメントにどの筋が位置するかを確認する。特に、表層と深層の区別、および前後・内外の区別を意識して判断する。
対になる知識
下腿の筋群とコンパートメントの対応関係。特に、腓腹筋とヒラメ筋の所属コンパートメントや、腓骨筋群(長・短腓骨筋)と脛骨筋群(前・後脛骨筋)の所属が混同しやすい。
関連知識
下腿コンパートメント症候群は、外傷や過度な運動により、コンパートメント内の圧力上昇が起こり、筋や神経の虚血・壊死を引き起こす病態である。症状として疼痛、知覚異常、運動麻痺などが挙げられ、早期診断と治療(筋膜切開術など)が重要となる。主なコンパートメントは前方、外側、浅後方、深後方の4つである。