副腎髄質の受容体で、刺鍼により交感神経節前線維から遊離されるアセチルコリンが結合するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
副腎髄質は交感神経系の節後ニューロンに相当し、節前線維からの刺激を受けます。この節前線維の末端からアセチルコリンが遊離され、副腎髄質細胞膜上にあるニコチン受容体に結合することで、カテコラミンの分泌が促進されます。
選択肢ごとの解説
- 1. α受容体はノルアドレナリンやアドレナリンが結合する受容体であり、副腎髄質が分泌するカテコラミンが標的臓器に作用する際に重要な受容体です。アセチルコリンが直接結合する受容体ではありません。 正しくは:α受容体は、主にノルアドレナリンやアドレナリンが結合する受容体です。
- 2. β受容体もα受容体と同様に、ノルアドレナリンやアドレナリンが結合する受容体であり、副腎髄質が分泌するカテコラミンが標的臓器に作用する際に重要な受容体です。アセチルコリンが直接結合する受容体ではありません。 正しくは:β受容体は、主にノルアドレナリンやアドレナリンが結合する受容体です。
- 3. 正解。副腎髄質は交感神経系の節後ニューロンと相同であり、交感神経節前線維から放出されるアセチルコリンが、副腎髄質細胞膜上のニコチン受容体に結合することで、カテコラミンの分泌を促します。したがって、刺鍼により遊離されるアセチルコリンが結合するのはニコチン受容体です。
- 4. ムスカリン受容体は、主に副交感神経の節後線維から放出されるアセチルコリンが結合する受容体で、心臓、平滑筋、腺などに分布します。副腎髄質の刺激伝達には関与しません。 正しくは:ムスカリン受容体は、主に副交感神経の節後線維から放出されるアセチルコリンが結合する受容体です。
国試ポイント
副腎髄質における神経伝達物質とその受容体の種類を理解しているかが問われています。特に、交感神経系の節前線維からアセチルコリンが遊離され、ニコチン受容体に作用するという経路は重要です。
混同注意
自律神経系の神経伝達物質と受容体は多岐にわたり、交感神経と副交感神経、節前と節後で異なる組み合わせがあるため混同しやすいです。特にアセチルコリンが作用する受容体(ニコチン受容体とムスカリン受容体)の使い分けが重要です。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た際は、まず「神経の種類(交感神経、副交感神経、体性神経)」と「その神経のどの部位(節前、節後、終末)」、そして「その標的細胞」を特定し、そこでの伝達物質と受容体の組み合わせを判断します。
覚え方
同様の問題が出た際は、まず「神経の種類(交感神経、副交感神経、体性神経)」と「その神経のどの部位(節前、節後、終末)」、そして「その標的細胞」を特定し、そこでの伝達物質と受容体の組み合わせを判断します。
対になる知識
自律神経系の神経伝達物質と受容体は多岐にわたり、交感神経と副交感神経、節前と節後で異なる組み合わせがあるため混同しやすいです。特にアセチルコリンが作用する受容体(ニコチン受容体とムスカリン受容体)の使い分けが重要です。
関連知識
交感神経の節前線維、副交感神経の節前線維、および副交感神経の節後線維の伝達物質はアセチルコリンです。交感神経の節後線維の伝達物質はノルアドレナリンが主です。ニコチン受容体は神経節や骨格筋に、ムスカリン受容体は副交感神経の標的臓器に多く存在します。