手根管症候群の直接的な原因とならないものはどれか。
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正解は1番
解説
貧血は全身の酸素運搬能が低下する疾患であり、手根管内での正中神経圧迫を引き起こす直接的な原因とはならない。手根管症候群は手根管内の圧迫や内容物の増大をきたす病態が原因となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。貧血は全身の酸素運搬能が低下する疾患であり、手根管内での正中神経圧迫を引き起こす直接的な原因とはならない。手根管症候群は手根管内の圧迫や内容物の増大をきたす病態が原因となる。
- 2. 糖尿病は合併する末梢神経障害に加え、結合組織の肥厚などを介して手根管症候群の発症頻度を高める。
- 3. 肥満は組織への脂肪沈着や浮腫傾向をもたらし、手根管症候群のリスク因子・原因の一つとなる。
- 4. 妊娠は体液貯留や浮腫を引き起こし、手根管内の圧力を高めるため手根管症候群の原因となる。
国試ポイント
手根管症候群の原因疾患(妊娠、肥満、人工透析、甲状腺機能低下症、糖尿病)の暗記が問われる。他の代謝性疾患やホルモン異常、浮腫を伴う病態が選択肢になりやすい。
覚え方
手根管の圧迫原因:「妊(妊娠)」「肥(肥満)」「糖(糖尿病)」「透(透析)」「甲(甲状腺)」
対になる知識
手根管症候群を引き起こす原因病態の対比として、「妊娠」「肥満」「人工透析」「甲状腺機能低下症」「糖尿病」「手関節の骨折後遺症」などが手根管内の圧迫を高める原因となる。これに対し、「貧血」などの単なる造血器障害や全身性の血液異常は、手根管症候群の直接的な原因とはならない。
関連知識
手根管症候群は、手根管を通る正中神経が横手根靭帯によって圧迫されて生じる絞扼性末梢神経障害である。第1〜3指および第4指橈側のしびれや痛み、母指球筋の萎縮(いわゆる猿手)や母指の対立運動障害がみられる。臨床的徒手検査として、手首を屈曲させるファーレンテストや、患部を叩打して放散痛を誘発するティネルサインが広く活用される。