透熱灸による炎症反応で、アナフィラトキシンとして作用するのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
透過性亢進因子であるアナフィラトキシンとして作用するのは、補体経路の活性化により生じるC3a、C5aといったペプチドです。これらは肥満細胞や好塩基球を脱顆粒させ、ヒスタミンなどの化学伝達物質を放出し、血管透過性亢進や平滑筋収縮などを引き起こし、炎症反応を増強します。
選択肢ごとの解説
- 1. IgEはアレルギー反応において抗原と結合し、肥満細胞のFcεRI受容体に結合することでヒスタミン放出を引き起こしますが、アナフィラトキシンそのものではありません。 正しくは:IgEはアレルギー反応において肥満細胞を活性化する抗体である。
- 2. 正解。補体はC3a、C5aといったアナフィラトキシンを産生し、肥満細胞の脱顆粒を促進することで炎症反応に関与します。
- 3. コルチゾールは副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンであり、強力な抗炎症作用や免疫抑制作用を持ちます。アナフィラトキシンではありません。 正しくは:コルチゾールは抗炎症作用を持つステロイドホルモンである。
- 4. ヒスタミンは肥満細胞などから放出される化学伝達物質であり、血管透過性亢進や平滑筋収縮などを引き起こします。アナフィラトキシンによって放出される物質の一つですが、ヒスタミン自体がアナフィラトキシンではありません。 正しくは:ヒスタミンはアナフィラトキシンによって放出される炎症メディエーターである。
国試ポイント
炎症反応における補体の役割、特にアナフィラトキシン(C3a, C5a)が肥満細胞の脱顆粒を促進すること。
混同注意
アナフィラトキシンとヒスタミン、IgEの役割。アナフィラトキシンは肥満細胞を活性化する因子であり、ヒスタミンは肥満細胞から放出されるメディエーターである。
次に同じ論点が出たら
「アナフィラトキシン」というキーワードが出た場合、補体C3aとC5aの作用を想起し、肥満細胞の脱顆粒を促すことを判断する。
覚え方
「アナフィラトキシン」というキーワードが出た場合、補体C3aとC5aの作用を想起し、肥満細胞の脱顆粒を促すことを判断する。
対になる知識
アナフィラトキシンとヒスタミン、IgEの役割。アナフィラトキシンは肥満細胞を活性化する因子であり、ヒスタミンは肥満細胞から放出されるメディエーターである。
関連知識
補体経路は古典経路、代替経路、レクチン経路があり、いずれも最終的にC3コンバターゼを形成し、C3がC3aとC3bに開裂する。C3aとC5aはアナフィラトキシンとして働き、C3bはオプソニンとして食細胞を助ける。C5b-9は膜傷害複合体(MAC)を形成し、標的細胞を溶解する。