結核患者が使用した食器の洗浄に用いるのに、必要かつ十分なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
結核菌は比較的薬剤抵抗性が高い菌ですが、食器に付着した結核菌は乾燥や加熱に弱く、通常の洗浄で十分に除去できます。食器は通常の汚れを落とすことが主目的であり、中性洗剤と十分な水洗いで物理的に結核菌を除去できるため、消毒薬は不要かつ過剰な対応となります。
選択肢ごとの解説
- 1. ビグアナイド系消毒剤(例:グルコン酸クロルヘキシジン)は一般細菌や真菌には有効ですが、結核菌に対する殺菌効果は低く、不十分です。食器の洗浄には過剰な消毒であり、不要です。
- 2. 塩素系消毒剤(例:次亜塩素酸ナトリウム)は結核菌にも有効ですが、食器の洗浄に日常的に使用するには刺激性が強く、素材を傷める可能性があり、必要かつ十分な方法ではありません。中性洗剤で十分です。
- 3. 逆性石けん(陽イオン界面活性剤)は一般細菌には有効ですが、結核菌に対する殺菌効果は期待できません。食器の洗浄には不要かつ不適切な方法です。
- 4. 正解。中性洗剤は食器の汚れを効果的に除去し、その際に付着した結核菌も物理的に洗い流すことができます。結核菌は飛沫核感染であり、食器を介した感染リスクは低いとされており、通常の洗浄で十分です。
国試ポイント
医療器具と食器の消毒方法の違いを理解し、結核菌の特性を踏まえた適切な対応を覚える。
混同注意
医療器具の消毒と患者が使用した食器の洗浄の違い。食器は物理的除去で十分であり、消毒は不要。
次に同じ論点が出たら
患者が使用した物品が「食器」であるか「医療器具」であるかを確認し、結核菌の特性と照らし合わせて適切な処理方法(洗浄か消毒か)を判断する。
覚え方
患者が使用した物品が「食器」であるか「医療器具」であるかを確認し、結核菌の特性と照らし合わせて適切な処理方法(洗浄か消毒か)を判断する。
対になる知識
医療器具の消毒と患者が使用した食器の洗浄の違い。食器は物理的除去で十分であり、消毒は不要。
関連知識
結核菌はアルコール消毒薬には抵抗性がありますが、熱や紫外線、グルタールアルデヒドには感受性があります。食器は高圧蒸気滅菌や煮沸消毒の対象ではありません。感染経路別予防策では、結核は空気感染のためN95マスクが推奨されますが、食器は通常の洗浄で対応可能です。