肝火上炎と肺気上逆が結合した病証で、咳嗽、胸痛、口苦などがみられるのはどれか。
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正解は3番
解説
肝火犯肺は、肝火上炎(実熱)と肺気上逆が結合した病証である。肝の経脈は胸脇を通るため肝火が上炎して胸痛を生じ、肺の宣発粛降機能が失われて咳嗽や気逆が起こり、さらに肝胆の熱により口苦などがみられる。木火刑金(肝木が肺金を剋す)の病理機序に相当する。
選択肢ごとの解説
- 1. 肝陽上亢は腎陰不足により肝陽が相対的に亢進して頭痛やめまいなどを引き起こす病証であり、肺の症状を主としない。
- 2. 心腎不交は、心火亢盛による実熱と腎陰虚による虚熱が同時に現れる病証であり、肝火と肺気上逆の結合ではない。
- 3. 正解。肝火犯肺は、肝火上炎(実熱)と肺気上逆が結合した病証である。肝の経脈は胸脇を通るため肝火が上炎して胸痛を生じ、肺の宣発粛降機能が失われて咳嗽や気逆が起こり、さらに肝胆の熱により口苦などがみられる。木火刑金(肝木が肺金を剋す)の病理機序に相当する。
- 4. 脾気虚証は脾の運化機能の低下による倦怠感や食欲不振などを主徴とする病証であり、本問の気逆や実熱の病態とは異なる。
国試ポイント
五臓の病証が複数組み合わさる複合病証(木火刑金など)の名称と、それに伴う代表的な症状の組み合わせを問われやすい。
覚え方
肝火犯肺 = 肝火上炎 + 肺気上逆(木火刑金)
対になる知識
肝火犯肺(木火刑金)は肝火上炎と肺気上逆の結合である。類似の五臓相関の病理病証として、肝脾不調や心腎不交、脾腎陽虚などの病理機序についてもあわせて整理し、違いを理解しておく必要がある。
関連知識
五行色体表における相剋の異常(木剋土の過剰である木火刑金など)の概念を理解する。ひとつの臓腑の病理がどのように他の臓腑に波及するかという五臓の相互関係を把握することが求められる。