梗塞の際に融解壊死が最も生じやすい臓器はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
脳梗塞では、虚血によって神経細胞やグリア細胞が壊死し、その周囲には好中球やマクロファージが浸潤して壊死組織を融解・液化させます。この過程を融解壊死と呼びます。脳組織は脂質に富み、タンパク質分解酵素が豊富なため、特に融解壊死が生じやすいです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。脳組織は虚血により神経細胞やグリア細胞が壊死し、タンパク質分解酵素によって液化・融解するため、融解壊死が最も生じやすい臓器である。
- 2. 心臓の梗塞(心筋梗塞)では、心筋細胞のタンパク質が変性・凝固し、組織構造が比較的保たれたまま壊死する凝固壊死が生じる。 正しくは:心臓梗塞で生じるのは主に凝固壊死である。
- 3. 肝臓の梗塞は比較的稀であり、門脈と肝動脈の二重支配があるため虚血に強い。梗塞が生じた場合でも、凝固壊死が一般的である。 正しくは:肝臓梗塞で生じるのは凝固壊死である。
- 4. 腎臓の梗塞(腎梗塞)では、尿細管細胞や糸球体細胞のタンパク質が凝固し、組織構造が比較的保たれた凝固壊死が生じる。 正しくは:腎臓梗塞で生じるのは主に凝固壊死である。
国試ポイント
臓器によって梗塞の際の壊死の様式(融解壊死か凝固壊死か)が異なることを理解し、代表例を覚える。
混同注意
凝固壊死と融解壊死の違い:凝固壊死は細胞のタンパク質が変性・凝固し、組織構造が比較的保たれたまま壊死するのに対し、融解壊死は組織が液化し、構造が失われる。
次に同じ論点が出たら
臓器と壊死の種類の組み合わせ問題が出題された場合は、脳が融解壊死の代表例であることをまず想起し、その他の臓器(心臓、腎臓など)は凝固壊死が基本であることを確認する。
覚え方
臓器と壊死の種類の組み合わせ問題が出題された場合は、脳が融解壊死の代表例であることをまず想起し、その他の臓器(心臓、腎臓など)は凝固壊死が基本であることを確認する。
対になる知識
凝固壊死と融解壊死の違い:凝固壊死は細胞のタンパク質が変性・凝固し、組織構造が比較的保たれたまま壊死するのに対し、融解壊死は組織が液化し、構造が失われる。
関連知識
臓器梗塞の大部分は凝固壊死を起こす(心臓、腎臓、脾臓など)。例外として、脳梗塞は融解壊死であり、急性膵炎における膵臓の脂肪壊死も融解壊死の一種と捉えられることがある。