浮腫(水腫)の原因疾患と発生機序の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
腫瘍がリンパ管を閉塞したり圧迫したりすることで、リンパ液の流れが阻害され、組織間液が貯留し浮腫が発生します。特に乳がん術後のリンパ節郭清後に上肢に生じるリンパ浮腫などが典型的な例です。
選択肢ごとの解説
- 1. うっ血性心不全では、心臓のポンプ機能低下により全身の静脈圧が上昇し、結果として毛細血管内圧が上昇することが主な浮腫の原因です。血管透過性の亢進は炎症などによるものです。 正しくは:うっ血性心不全毛細血管内圧の上昇
- 2. じんま疹では、肥満細胞からのヒスタミンなどの放出により毛細血管の透過性が亢進し、血漿成分が血管外に漏出することで浮腫(膨疹)が生じます。血漿膠質浸透圧の低下は主に肝疾患や腎疾患で見られます。 正しくは:じんま疹血管透過性の亢進
- 3. ネフローゼ症候群では、腎臓からのタンパク質漏出により血中のアルブミンが減少し、血漿膠質浸透圧が低下することが主な浮腫の原因です。毛細血管内圧の上昇は心不全や静脈閉塞で見られます。 正しくは:ネフローゼ症候群血漿膠質浸透圧の低下
- 4. 正解。腫瘍がリンパ管を物理的に圧迫したり浸潤したりすることで、リンパ液の還流が阻害され、組織間液が貯留し浮腫(リンパ浮腫)が発生します。これはリンパ浮腫の典型的な発生機序です。
国試ポイント
浮腫の主要な発生機序(毛細血管内圧上昇、血漿膠質浸透圧低下、血管透過性亢進、リンパ還流障害)と、それぞれの機序が関与する代表的な疾患を関連付けて覚えること。
混同注意
各疾患が単一の機序だけでなく、複数の機序が複合的に関与して浮腫を形成する場合があるため、主たる機序を理解することが重要です。
次に同じ論点が出たら
浮腫の原因疾患と発生機序の組合せを問う問題では、まず各疾患の病態生理を思い出し、どの機序が最も支配的であるかを判断します。
覚え方
浮腫の原因疾患と発生機序の組合せを問う問題では、まず各疾患の病態生理を思い出し、どの機序が最も支配的であるかを判断します。
対になる知識
各疾患が単一の機序だけでなく、複数の機序が複合的に関与して浮腫を形成する場合があるため、主たる機序を理解することが重要です。
関連知識
スターリングの法則(毛細血管内外の液体移動に関する法則)、浮腫の分類(全身性浮腫、局所性浮腫)、圧痕性浮腫と非圧痕性浮腫。