呼吸器疾患と症状の組合せで最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
間質性肺炎は、肺の間質組織に炎症や線維化が起こる疾患であり、気道に直接的な炎症がないため、喀痰を伴わない乾いた咳、すなわち乾性咳嗽が特徴的な症状である。肺の伸展性の低下により換気障害が生じ、労作時の呼吸困難もよく見られる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。間質性肺炎は肺の間質に炎症や線維化が生じる疾患であり、気道分泌物の増加を伴わないため、乾性咳嗽を呈することが典型的である。
- 2. 細菌性肺炎では、細菌感染によって炎症が生じ、白血球や死んだ細胞などが混じった膿性の痰が産生されるため、黄色から緑色の膿性痰を呈することが多い。白色痰はウイルス性肺炎やアレルギー性疾患でみられることが多い。 正しくは:細菌性肺炎黄色痰・膿性痰
- 3. 気管支喘息の咳は、夜間から早朝にかけて悪化することが特徴的である。これは、副交感神経優位や気道の過敏性亢進が夜間に顕著になるためである。昼間の咳も起こりうるが、夜間・早朝の咳がより特徴的である。 正しくは:気管支喘息夜間・早朝の咳
- 4. COPD(慢性閉塞性肺疾患)の呼吸困難は、労作時に悪化する持続的な呼吸困難が特徴である。発作性呼吸困難は気管支喘息の典型的な症状である。 正しくは:COPD労作時呼吸困難 / 気管支喘息発作性呼吸困難
国試ポイント
間質性肺炎の主要症状である乾性咳嗽と労作時呼吸困難、そしてその病態生理学的背景を理解することが重要である。また、各呼吸器疾患の典型的な症状を正確に把握しておく必要がある。
混同注意
痰を伴う湿性咳嗽と混同しやすいが、間質性肺炎では原則として乾性咳嗽である。痰がある場合は、細菌感染の合併などを考慮する。
次に同じ論点が出たら
呼吸器疾患の問題で「乾性咳嗽」というキーワードがあった場合、間質性肺炎を第一に疑い、他の症状や画像所見と合わせて判断する。
覚え方
呼吸器疾患の問題で「乾性咳嗽」というキーワードがあった場合、間質性肺炎を第一に疑い、他の症状や画像所見と合わせて判断する。
対になる知識
痰を伴う湿性咳嗽と混同しやすいが、間質性肺炎では原則として乾性咳嗽である。痰がある場合は、細菌感染の合併などを考慮する。
関連知識
間質性肺炎の画像所見(すりガラス影、蜂巣肺など)、診断基準(胸部X線、CT、気管支肺胞洗浄)、治療法(ステロイド、抗線維化薬)なども合わせて覚える。膠原病に伴う間質性肺炎も多い。