意識障害の程度の分類において、あらゆる刺激に反応せず、意識の消失が深い状態はどれか。
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正解は4番
解説
昏睡は意識障害の分類において最も重篤な状態であり、あらゆる強度の外部刺激や疼痛刺激を与えても患者が覚醒せず、意思疎通や自発的な反応が一切消失しているレベルを指す。脳幹の網様体賦活系や両側大脳半球の広範な機能不全がその背景にあり、生命維持にも重大な支障をきたす緊急度の高い病態である。
選択肢ごとの解説
- 1. 無動無言は、自発的な運動や言語表出がほとんどみられない状態で、あらゆる刺激に全く反応しない昏睡とは病態が異なる。
- 2. せん妄は、意識混濁をベースに幻覚や興奮、見当識障害などを伴う状態であり、あらゆる刺激に反応しない最も深い意識消失ではない。
- 3. 健忘は、記憶障害を主症状とする高次脳機能障害の一つであり、意識障害の程度の分類における深部障害の名称ではない。
- 4. 正解。昏睡は意識障害の分類において最も重篤な状態であり、あらゆる強度の外部刺激や疼痛刺激を与えても患者が覚醒せず、意思疎通や自発的な反応が一切消失しているレベルを指す。脳幹の網様体賦活系や両側大脳半球の広範な機能不全がその背景にあり、生命維持にも重大な支障をきたす緊急度の高い病態である。
国試ポイント
意識障害の深さの段階(傾眠・昏迷・半昏睡・昏睡)について、刺激に対する反応性の違いを正確に鑑別できるようにする。
覚え方
傾眠(呼べば起きる)→ 昏迷(痛みで反応)→ 半昏睡(痛みでやっと反応)→ 昏睡(全く反応しない)
対になる知識
意識障害の程度の分類は、軽度の「傾眠」(呼びかけで容易に覚醒する)から、中等度の「昏迷」(強い刺激でかろうじて目的のある反応を示す)、そして重度の「半昏睡」や「昏睡」(あらゆる強い疼痛刺激に対しても意識が戻らず、自発的な反応が消失した深い状態)へと段階的に重症化していく。
関連知識
意識障害の重症度を客観的かつ迅速に評価するためのスケールとして、我が国では3桁方式で表されるJapan Coma Scale(JCS)が広く臨床現場で用いられている。また、国際的には開眼・言語・運動機能を評価するGlasgow Coma Scale(GCS)が標準的に用いられている。