高血圧症について最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
高血圧症の薬物治療は、日本高血圧学会のガイドラインに基づき、診察室血圧あるいは家庭血圧による安静時血圧を評価し、その値と患者の合併症の有無やリスク因子を総合的に判断して開始されるため、安静時血圧に基づく薬物治療が最も適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. 常習的飲酒は、交感神経活動の亢進やレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の活性化を介して血圧上昇を引き起こす。また、ナトリウム貯留作用も血圧上昇に関与する。 正しくは:常習的飲酒は血圧上昇を生じる。
- 2. 適度な運動は、末梢血管抵抗の減少や体重減少効果により、高血圧の予防や改善に有効な生活習慣の一つであり、危険因子ではない。 正しくは:運動は危険因子ではなく、高血圧の改善に有効である。
- 3. 日本高血圧学会のガイドラインでは、一般成人における診察室収縮期血圧の治療目標は140mmHg未満とされており、140mmHg以下ではない。高齢者や特定の合併症を持つ患者では目標値が異なる。 正しくは:収縮期血圧の治療目標は一般成人で140mmHg未満である。
- 4. 正解。高血圧の診断および薬物治療の開始基準は、診察室血圧や家庭血圧による安静時の血圧値に基づいて判断される。これは、一時的なストレスなどによる血圧変動を除外し、安定した状態の血圧を評価するためである。
国試ポイント
高血圧治療における薬物療法の開始基準、特に安静時血圧の重要性と日本高血圧学会ガイドラインの理解が求められる。
混同注意
特定健康診査などで測定される「一時的な高血圧」と、治療が必要な「持続的な高血圧」との区別。治療は持続的な血圧上昇に対して行われる。
次に同じ論点が出たら
高血圧治療に関する問題が出題された際は、まず薬物治療の開始基準が安静時血圧に基づいているか、生活習慣改善と薬物治療の優先順位、そして具体的な血圧目標値が適切に示されているかを確認する。
覚え方
高血圧治療に関する問題が出題された際は、まず薬物治療の開始基準が安静時血圧に基づいているか、生活習慣改善と薬物治療の優先順位、そして具体的な血圧目標値が適切に示されているかを確認する。
対になる知識
特定健康診査などで測定される「一時的な高血圧」と、治療が必要な「持続的な高血圧」との区別。治療は持続的な血圧上昇に対して行われる。
関連知識
高血圧治療の基本は生活習慣の改善であり、薬物治療は生活習慣改善で効果が得られない場合や、血圧が非常に高い場合、あるいは合併症がある場合に考慮される。診察室血圧と家庭血圧の目標値の違い、及びリスク層別化についても理解しておくべきである。