上肢の神経の走行について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
橈骨神経は上腕骨の橈骨神経溝(螺旋溝)と呼ばれる部分を走行し、上腕骨体後面を下外側に向かって走ります。これは、上腕骨幹部骨折で橈骨神経損傷が起こりやすい解剖学的根拠となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 筋皮神経は烏口腕筋を貫通し、上腕二頭筋と上腕筋の間を下行します。上腕骨解剖頸に沿って走行することはありません。上腕骨解剖頸付近を走行するのは腋窩神経です。 正しくは:筋皮神経は上腕二頭筋と上腕筋の間を下行し、外側前腕皮神経となります。
- 2. 正中神経は上腕中央部では上腕動脈とともに上腕筋上を走行します。上腕骨結節間溝を通るのは、上腕二頭筋長頭腱であり、神経ではありません。 正しくは:正中神経は上腕動脈とともに上腕筋上を下行します。
- 3. 尺骨神経は上腕骨内側上顆の後面にある尺骨神経溝を走行します。外側上顆後面ではありません。 正しくは:尺骨神経は上腕骨内側上顆後面を通る。
- 4. 正解。橈骨神経は上腕骨体後面にある橈骨神経溝(螺旋溝)を走行します。これは、上腕骨幹部骨折で損傷されやすい部位です。
国試ポイント
上肢の主要な神経(筋皮神経、正中神経、尺骨神経、橈骨神経)の代表的な走行部位と、それに関わる骨指標を正確に理解すること。
混同注意
上腕骨近位部(解剖頸、外科頸、結節間溝)と体部(後面、橈骨神経溝)、遠位部(内外側上顆、上顆後面)の部位名称と、それぞれの部位を走行する神経の組み合わせが混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
上肢の神経走行に関する問題が出た場合、各神経が上腕骨のどの部位(特に骨折と関連する部位)を通過するか、および関連する主要な筋肉や関節を意識して判断します。
覚え方
上肢の神経走行に関する問題が出た場合、各神経が上腕骨のどの部位(特に骨折と関連する部位)を通過するか、および関連する主要な筋肉や関節を意識して判断します。
対になる知識
上腕骨近位部(解剖頸、外科頸、結節間溝)と体部(後面、橈骨神経溝)、遠位部(内外側上顆、上顆後面)の部位名称と、それぞれの部位を走行する神経の組み合わせが混同しやすいです。
関連知識
上腕骨外科頸骨折では腋窩神経、上腕骨幹部骨折では橈骨神経、上腕骨顆上骨折では正中神経や尺骨神経、肘部管症候群では尺骨神経の損傷が起こりやすいこと。それぞれの神経支配筋と感覚支配領域を合わせて覚えることで、損傷時の症状から罹患神経を特定できるようになります。