レビー小体型認知症に最も特徴的なのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
レビー小体型認知症では、脳幹や大脳皮質に異常なタンパク質であるレビー小体が出現し、これによって視覚情報処理の中枢が障害されるため、現実味のある幻視、特に人物や小動物の幻視が頻繁にみられることが特徴です。特に初期から見られる重要な症状であり、診断基準の一つとされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 近所の散歩中に迷子になるのは、記銘力障害や見当識障害によるものであり、アルツハイマー型認知症に最も特徴的な症状の一つです。レビー小体型認知症でも見られますが、最も特徴的とは言えません。 正しくは:これはアルツハイマー型認知症に最も特徴的な症状である。
- 2. 正解。現実味のある幻視(特に人物や小動物)は、レビー小体型認知症の中核症状の一つであり、診断基準にも明記されている最も特徴的な症状です。
- 3. 物を盗られたという妄想(特に被害妄想)は、アルツハイマー型認知症によく見られる症状です。レビー小体型認知症では幻視が主であり、妄想は比較的少ないか、幻視に派生して二次的に現れることがあります。 正しくは:これはアルツハイマー型認知症に最も特徴的な症状の一つである。
- 4. 自動販売機での切符購入が困難になるのは、遂行機能障害や失行(行為の障害)によるものであり、どの種類の認知症でも進行すると見られうる症状です。特にアルツハイマー型認知症や前頭側頭型認知症でも多く見られますが、レビー小体型認知症に最も特徴的とは言えません。 正しくは:これは一般的な認知症の遂行機能障害や失行による症状であり、特にアルツハイマー型認知症でよく見られる。
国試ポイント
レビー小体型認知症の主要な臨床症状(中核症状および支持的特徴)を理解する。特に、認知変動、幻視、パーキンソニズムの三徴は診断に不可欠である。
混同注意
幻視はせん妄でも見られるが、レビー小体型認知症の幻視は、せん妄に比べて内容が具体的で現実味があり、患者自身も幻視と認識している場合が多い点で区別される。また、他の認知症では幻視は稀か、あっても非特異的である。
次に同じ論点が出たら
「幻視」というキーワードがあれば、その内容が「現実味のある」「人物や動物」であるかを確認し、レビー小体型認知症を第一に疑う。他の認知症で見られる幻覚妄想は、被害妄想など内容が異なることが多い。
覚え方
「幻視」というキーワードがあれば、その内容が「現実味のある」「人物や動物」であるかを確認し、レビー小体型認知症を第一に疑う。他の認知症で見られる幻覚妄想は、被害妄想など内容が異なることが多い。
対になる知識
幻視はせん妄でも見られるが、レビー小体型認知症の幻視は、せん妄に比べて内容が具体的で現実味があり、患者自身も幻視と認識している場合が多い点で区別される。また、他の認知症では幻視は稀か、あっても非特異的である。
関連知識
レビー小体型認知症の診断基準では、認知機能の動揺性、パーキンソニズム、REM睡眠行動障害、薬剤過敏性なども重要な特徴として挙げられる。アルツハイマー病との鑑別では、記銘力障害よりも実行機能障害や注意障害が前景に出ることが多い。