痙縮について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
痙縮は、上位運動ニューロン障害によって引き起こされる伸張反射の亢進であり、筋緊張の亢進を特徴とします。これは錐体路の障害により、抑制性の信号が低下し、興奮性の信号が優位になることで生じます。
選択肢ごとの解説
- 1. パーキンソン病は錐体外路系疾患であり、主な運動症状は振戦、無動、姿勢反射障害、そして筋固縮です。痙縮はパーキンソン病に特有の症状ではありません。 正しくは:パーキンソン病に特有の症状は筋固縮(鉛管現象、歯車現象)である。
- 2. 歯車現象は筋固縮の典型的な症状であり、パーキンソン病などで見られます。関節を他動的に動かした際に、カクカクとした抵抗を感じるのが特徴です。痙縮では通常見られません。 正しくは:歯車現象は筋固縮を生じる。
- 3. 正解。痙縮は、脳や脊髄の病変によって上位運動ニューロン(錐体路など)が障害され、伸張反射の亢進が生じることで起こります。これは上位運動ニューロン障害の代表的な症状です。
- 4. 痙縮により筋の持続的な収縮や過緊張が生じるため、関節は固くなり、関節可動域はむしろ制限されることが特徴です。拡大することはありません。 正しくは:関節可動域の制限が特徴である。
国試ポイント
痙縮は上位運動ニューロン障害の代表的な症状であり、その病態生理と関連疾患を理解することが重要です。特に、筋固縮との鑑別が頻出です。
混同注意
痙縮と筋固縮は混同しやすいですが、痙縮は上位運動ニューロン障害、筋固縮は錐体外路系障害によるものです。また、痙縮は速度依存性の抵抗であるのに対し、筋固縮は速度非依存性の抵抗という違いがあります。
次に同じ論点が出たら
「痙縮」というキーワードが出たら、まず「上位運動ニューロン障害」と関連付け、他の選択肢が上位運動ニューロン障害の典型的症状と合致するか、あるいは筋固縮など混同しやすい病態でないかを確認して判断します。
覚え方
「痙縮」というキーワードが出たら、まず「上位運動ニューロン障害」と関連付け、他の選択肢が上位運動ニューロン障害の典型的症状と合致するか、あるいは筋固縮など混同しやすい病態でないかを確認して判断します。
対になる知識
痙縮と筋固縮は混同しやすいですが、痙縮は上位運動ニューロン障害、筋固縮は錐体外路系障害によるものです。また、痙縮は速度依存性の抵抗であるのに対し、筋固縮は速度非依存性の抵抗という違いがあります。
関連知識
上位運動ニューロン障害の他の症状には、病的反射(バビンスキー反射など)、クローヌス、筋力低下、筋萎縮の遅発性・軽度などがあります。痙縮の治療には薬物療法(バクロフェンなど)や理学療法が含まれます。