66歳の男性。右前頭葉に脳出血を発症し保存治療中。身体麻痺は認められず排泄動作は自立しているが、トイレに行くこと自体を忘れて失禁することがある。 家族が患者に行う対応として最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
認知機能が低下している患者に対し、具体的な手順を見える形で示すことで、理解を助け、行動を促すことができます。一緒に確認することで、患者の不安を軽減し、遂行機能を支援します。
選択肢ごとの解説
- 1. 本人の自主性を尊重することは重要ですが、認知機能が低下している場合、見守るだけでは適切な対応が困難になることがあります。具体的な支援が必要な場面を見逃す可能性があります。 正しくは:本人の安全と生活の質を考慮しつつ、可能な範囲で自立を促すような具体的な支援を組み合わせる。
- 2. 認知機能が低下している患者に繰り返し口頭で指示するだけでは、理解が困難であり、かえって混乱やストレスを増大させる可能性があります。具体的な行動に移すには、視覚的な情報や身体的な誘導が必要です。 正しくは:口頭指示だけでなく、視覚的情報(例: ジェスチャー、写真、文字)や、必要に応じて部分的な介助を組み合わせる。
- 3. 正解。手順を見える形で示し、一緒に確認することで、患者は次に何をすべきかを視覚的に理解しやすくなります。これにより、混乱が軽減され、自己効力感の維持にもつながります。
- 4. 認知機能が低下している患者にとって、毎日予定を変えることは刺激になるどころか、かえって混乱や不安、興奮を引き起こす原因となります。一貫性のある日課は安心感を与え、落ち着いて過ごすために重要です。 正しくは:可能な限り一貫した日課を維持し、予測可能な環境を提供する。
国試ポイント
認知症患者や認知機能低下のある患者へのコミュニケーションと行動支援の原則を理解する。
混同注意
認知症患者に対する過剰な介入と適切な支援の区別。
次に同じ論点が出たら
患者の認知機能レベルと残存能力を評価し、それに合わせた具体的な支援方法が提示されているか。
覚え方
患者の認知機能レベルと残存能力を評価し、それに合わせた具体的な支援方法が提示されているか。
対になる知識
認知症患者に対する過剰な介入と適切な支援の区別。
関連知識
認知症の中核症状と周辺症状、BPSDへの対応、ICF(国際生活機能分類)の視点。