関節リウマチの頸椎病変として、上位頸椎に生じ脊髄圧迫のリスクがある変形はどれか。
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正解は4番
解説
関節リウマチでは頸椎の滑膜炎や靭帯弛緩により、第1頸椎(環椎)と第2頸椎(軸椎)の間で不安定性が生じ、環軸椎亜脱臼が引き起こされる。これは脊髄圧迫や脳幹部への影響を及ぼす重大な合併症である。
選択肢ごとの解説
- 1. これは前鋸筋や僧帽筋を支配する神経の麻痺などによって肩甲骨が背側に浮き上がる状態であり、関節リウマチの頸椎病変ではない。
- 2. これは関節リウマチの手指にみられる代表的な変形であるが、頸椎病変ではなく四肢末梢の所見である。
- 3. これは膝関節が過度に後方へ反る状態であり、靭帯の緩みや大腿四頭筋の筋力低下などでみられるが、関節リウマチの頸椎病変ではない。
- 4. 正解。関節リウマチでは頸椎の滑膜炎や靭帯弛緩により、第1頸椎(環椎)と第2頸椎(軸椎)の間で不安定性が生じ、環軸椎亜脱臼が引き起こされる。これは脊髄圧迫や脳幹部への影響を及ぼす重大な合併症である。
国試ポイント
関節リウマチにおける「頸椎の変形・合併症」といえば環軸椎亜脱臼、「手指の変形」といえばMP関節尺側偏位やスワンネック変形と、部位別に問われることが多い。
覚え方
関節リウマチの首=環軸椎でアタック(亜脱臼)
対になる知識
関節リウマチの手指末梢病変としては、MP関節の尺側偏位、スワンネック変形、ボタン穴変形が代表的である。これに対し、頸椎病変としては上位頸椎の構造的脆弱性と不安定性により生じる環軸椎亜脱臼が特有の病態として知られている。
関連知識
環軸椎亜脱臼を有する関節リウマチ患者に対しては、頸部の過度な屈曲や伸展操作(マッサージや理学療法での急激な首のストレッチなど)が脊髄損傷を引き起こすリスクとなるため絶対的な禁忌である。臨床上、頭部や頸部のポジション管理には細心の注意を払う必要がある。