38歳の女性。身長160cm、体重55kg、胸囲88cm。毎年マンモグラフィを受けており、6か月前の検診でも異常を指摘されなかった。入浴時、左乳房に雀卵大のしこりがあることに気づいた。 最初に行うべき検査で最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
乳腺線維腺腫は若年女性に多く見られる良性腫瘍であり、乳腺超音波検査は非侵襲的で被曝がなく、嚢胞性病変と充実性病変の鑑別に優れているため、最初の画像検査として最も適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. マンモグラフィは乳腺の石灰化の検出に優れるが、若い女性の乳腺は乳腺濃度が高く、病変が描出されにくいことがある。また、放射線被曝があるため、初期検査としては超音波検査が優先されることが多い。 正しくは:マンモグラフィは、40歳以上での乳がん検診や、超音波検査で発見された石灰化の精査に用いられる。
- 2. 正解。超音波検査は非侵襲的で放射線被曝がなく、乳腺線維腺腫のような充実性病変と嚢胞性病変の鑑別に優れている。特に若年女性の乳腺は高濃度であることが多く、超音波検査が診断に有用である。
- 3. 乳腺線維腺腫は性ホルモンと関連があるものの、性ホルモン量測定は診断の初期に行うべき検査ではない。乳腺腫瘤の鑑別診断には画像診断が優先される。 正しくは:性ホルモン量測定は、月経周期異常や排卵障害などのホルモン関連疾患の診断に用いられる。
- 4. 腫瘍マーカー測定は乳腺線維腺腫の診断には有用ではなく、主に悪性腫瘍の進行度評価や治療効果判定、再発モニタリングに用いられる。初期診断としては画像診断が優先される。 正しくは:腫瘍マーカーは、乳がんの術後経過観察や治療効果判定に用いられる。
国試ポイント
乳腺疾患の診断における画像検査の初期選択と、各検査の適応を理解すること。
混同注意
マンモグラフィと超音波検査の初期選択の鑑別。特に若年女性や高濃度乳腺の場合、超音波検査が優先されることが多い点を理解する。
次に同じ論点が出たら
乳腺疾患の検査選択問題が出た場合、年齢、乳腺濃度、触診所見(硬さ、可動性など)を確認し、病変の性状(嚢胞性か充実性か)を鑑別するのに最適な検査がどれかを判断する。
覚え方
乳腺疾患の検査選択問題が出た場合、年齢、乳腺濃度、触診所見(硬さ、可動性など)を確認し、病変の性状(嚢胞性か充実性か)を鑑別するのに最適な検査がどれかを判断する。
対になる知識
マンモグラフィと超音波検査の初期選択の鑑別。特に若年女性や高濃度乳腺の場合、超音波検査が優先されることが多い点を理解する。
関連知識
マンモグラフィは石灰化の検出に優れ、超音波検査は嚢胞と充実性病変の鑑別、若年女性の高濃度乳腺の評価に適している。MRIは術前評価や瘢痕と再発の鑑別に用いられる。