甲状腺機能亢進症でみられる脈拍の変化はどれか。
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正解は3番
解説
甲状腺機能亢進症では、過剰な甲状腺ホルモンによって全身の基礎代謝が著しく亢進するため、心拍数が増加し頻脈となることが多い。交感神経系の感受性も高まることが関与している。
選択肢ごとの解説
- 1. 徐脈は心拍数が減少した状態であり、甲状腺機能低下症や脳圧亢進時(クッシング現象)などでみられる。亢進症ではなく低下症の所見である。
- 2. 二段脈は正常脈に期外収縮が1対1で続発する不整脈の形態であり、甲状腺機能亢進症の定型的な脈拍変化ではない。
- 3. 正解。甲状腺機能亢進症では、過剰な甲状腺ホルモンによって全身の基礎代謝が著しく亢進するため、心拍数が増加し頻脈となることが多い。交感神経系の感受性も高まることが関与している。
- 4. 結代は不整脈の一種であり、期外収縮などで脈が途切れる現象を指す。代謝亢進そのものの直接的な主徴ではない。
国試ポイント
代謝疾患と心拍数の関係として「甲状腺機能亢進症=頻脈」、「甲状腺機能低下症=徐脈」の対応関係を確実に覚えること。
覚え方
甲状腺亢進 = 代謝アップ = 頻脈 / 甲状腺低下 = 代謝ダウン = 徐脈
対になる知識
甲状腺機能亢進症では交感神経活動の亢進や代謝の活発化により頻脈がみられる。逆に甲状腺機能低下症では代謝の低下により徐脈を呈する。また、頭蓋内圧亢進時にはクッシング現象として知られる徐脈と血圧上昇がみられるため、脈拍数の変動は様々な内分泌・神経疾患の鑑別に重要である。
関連知識
甲状腺ホルモン(チロキシンやトリヨードチロニン)は全身の細胞の代謝速度を調節し、酸素消費量や熱産生を増加させる働きを持つ。そのため、ホルモンが過剰になるバセドウ病などでは、動悸や頻脈のみならず、手指の振戦、体重減少、発汗過多などの交感神経症状が強く現れる。