原気が集まるとされ、体が重だるく関節が痛むときに用いる経穴の部位はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
選択肢3は「神門(しんもん)」の部位を示しており、神門は手関節掌側横紋の尺側、尺側手根屈筋腱の橈側に取穴します。神門は心経の原穴であり、「原気が集まるところ」とされています。心は血脈を主り、精神活動と関連が深く、気が不足すると体が重だるく感じられることがあります。また、神門は鎮静作用や血液循環促進作用があるため、体の重だるさや関節痛といった症状に効果が期待されます。
選択肢ごとの解説
- 1. この部位は「合谷(ごうこく)」の取穴部位に近いです。合谷は大腸経の原穴ですが、問題文の「体が重だるく関節が痛む」という症状に直接結びつく主要な治療点ではありません。また、記述も「第2中手指節関節橈側の近位陥凹部」とやや不正確です。 正しくは:この記述は合谷の取穴部位(手背、第1・第2中手骨の間)を示唆している可能性が高いですが、問題の症状には神門の方がより適切です。合谷は鎮痛、解熱に用いることが多いです。
- 2. この部位は「太衝(たいしょう)」の取穴部位に近いです。太衝は肝経の原穴であり、肝鬱や頭痛、めまい、足の冷えなどに効果がありますが、「体が重だるく関節が痛む」という問題文の症状とは直接的な関連が薄いです。 正しくは:太衝の正確な取穴は、足背、第1・第2中足骨底の間陥凹部です。問題の症状には神門の方がより適切です。太衝は肝の疏泄機能の調整に用いることが多いです。
- 3. 正解。この部位は「神門(しんもん)」の取穴部位です。神門は心経の原穴であり、心は『原気が集まる』臓腑の一つとされ、精神活動や血液循環に関与します。体の重だるさや関節痛は、気の滞りや血行不良、心神の不調に関連することがあり、神門の治療はこれらの症状に有効です。
- 4. この部位は「丘墟(きゅうきょ)」の取穴部位に近いです。丘墟は胆経の原穴であり、足関節周囲の痛みや胆の不調に用いられますが、「体が重だるく関節が痛む」という全身的な症状に対して、神門ほど直接的な関連は薄いです。 正しくは:丘墟は足関節外側、外踝の前下方陥凹部に取ります。問題の症状には神門の方がより適切です。丘墟は胆経の調整や足関節痛に用いることが多いです。
国試ポイント
原穴の定義とその臨床応用(特に原気が集まるという概念と症状との関連)、ならびに主要経穴の正確な取穴部位を覚えること。
混同注意
原穴は臓腑の原気が集まる場所であり、各経絡の特定の症状や機能不調の改善に用いられます。これに対し、絡穴は表裏を連絡し、本経と絡脈の病を治療する点で区別されます。また、兪穴(背部兪穴)は臓腑の病変に直接影響を与える点で異なります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の問題が出た際は、「原気が集まる」というキーワードから原穴を特定し、与えられた症状がどの臓腑の不調に関連するかを判断し、その経絡の原穴の取穴部位を確認して判断します。
覚え方
次に同様の問題が出た際は、「原気が集まる」というキーワードから原穴を特定し、与えられた症状がどの臓腑の不調に関連するかを判断し、その経絡の原穴の取穴部位を確認して判断します。
対になる知識
原穴は臓腑の原気が集まる場所であり、各経絡の特定の症状や機能不調の改善に用いられます。これに対し、絡穴は表裏を連絡し、本経と絡脈の病を治療する点で区別されます。また、兪穴(背部兪穴)は臓腑の病変に直接影響を与える点で異なります。
関連知識
原穴は全部で12あり、それぞれが特定の臓腑の原気を調整します。例えば、合谷は大腸経の原穴で、鎮痛や解熱に用いられます。太衝は肝経の原穴で、肝鬱や頭痛に有効です。これらの原穴をまとめて覚えることで、各臓腑の生理機能と症状、治療との関連性を理解できます。