痛痹による肩の痛みに対し、十二刺を用いて治療する場合、最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
痛痹は寒邪による経絡の閉塞が原因であり、患部の広範囲にわたる冷えと痛みを特徴とします。斉刺は複数の鍼を並べて刺し、特に寒邪が深く、広範囲に及ぶ痹証に対して、その邪気を散じ、気血の流れを促進する効果が高いため、痛痹による肩の痛みに最も適しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。斉刺は、寒邪が広範囲に侵襲し、経絡の閉塞が著しい痛痹(寒痹)の治療に有効です。複数の鍼を並べて刺すことで、患部の広範囲に温通作用を及ぼし、寒邪を散じ、気血の巡りを改善します。
- 2. 輸刺は、関節周囲の腫れや浮腫、少量の出血が見られる場合に適用される刺法で、痛痹の主な病態である広範囲の寒邪による痛みとは異なります。 正しくは:輸刺は関節周囲の腫れや浮腫、少量の出血を伴う病態に用いる。
- 3. 賛刺は、筋肉の拘急や攣縮(ひきつり)、急性の疼痛に対して、浅く散らし刺す刺法であり、痛痹のような広範囲の寒邪による持続的な痛みとは適応が異なります。 正しくは:賛刺は筋肉の拘急や攣縮、急性の疼痛に用いる。
- 4. 直鍼刺は、単一のツボに対し深く刺入する刺法であり、深部の病変や強壮目的で用いられます。痛痹のように広範囲にわたる寒邪の侵襲に対しては、その効果が限定的です。 正しくは:直鍼刺は単一のツボへの深刺、または深部の病変治療に用いる。
国試ポイント
十二刺法の各々が適用される病態と治療原理を覚えることが重要です。特に痛痹(寒痹)に対する斉刺の適用を理解しましょう。
混同注意
十二刺法はそれぞれ目的と適応が異なります。輸刺は関節周囲の浮腫や腫れ、賛刺は筋肉の攣縮や拘急、直鍼刺は単一のツボへの深刺が主であり、痛痹のように広範囲の寒邪による痛みとは区別が必要です。
次に同じ論点が出たら
「痛痹」や「広範囲にわたる冷えや痛み」といった記述があれば、複数鍼を用いる斉刺を検討します。他の刺法は、症状の性質(浮腫、攣縮、局所的な痛みなど)で判断します。
覚え方
「痛痹」や「広範囲にわたる冷えや痛み」といった記述があれば、複数鍼を用いる斉刺を検討します。他の刺法は、症状の性質(浮腫、攣縮、局所的な痛みなど)で判断します。
対になる知識
十二刺法はそれぞれ目的と適応が異なります。輸刺は関節周囲の浮腫や腫れ、賛刺は筋肉の攣縮や拘急、直鍼刺は単一のツボへの深刺が主であり、痛痹のように広範囲の寒邪による痛みとは区別が必要です。
関連知識
十二刺法には他にも半刺、豹文刺、傍針刺などがあります。それぞれの刺法が持つ特徴と、適応する病態(寒、熱、虚、実、血瘀など)をセットで学習すると理解が深まります。