意識障害の分類において、最も重篤であり、痛覚刺激にも全く反応せず覚醒させることができない状態はどれか。
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正解は1番
解説
昏睡は、脳の覚醒機構や広範な大脳皮質機能の著しい障害によって引き起こされる、最も重篤な意識障害の段階である。自発的な開眼や覚醒が全く得られず、いかに強い痛覚刺激を与えても目的のある防御運動や言語表出を伴う反応を示さない。生命維持中枢の不全を伴うことも多く、早急な全身管理と原因疾患の特定が必要となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。昏睡は、脳の覚醒機構や広範な大脳皮質機能の著しい障害によって引き起こされる、最も重篤な意識障害の段階である。自発的な開眼や覚醒が全く得られず、いかに強い痛覚刺激を与えても目的のある防御運動や言語表出を伴う反応を示さない。生命維持中枢の不全を伴うことも多く、早急な全身管理と原因疾患の特定が必要となる。
- 2. 健忘は記憶障害の一つであり、覚醒レベルの低下を評価する意識障害の重症度分類に含まれる用語ではない。
- 3. せん妄は意識の変容と幻覚や興奮などを特徴とする一過性の病態であり、痛覚刺激に全く反応しない最も重篤な昏睡状態とは病態が異なる。
- 4. 昏迷は強い痛み刺激を与えてやっと表情をしかめる、手足を引っ込めるなどの反応を示す状態であり、自発的な活動はほとんど見られないが昏睡よりは軽度である。
国試ポイント
意識レベルの深さによる分類(傾眠・嗜眠・昏迷・昏睡)の定義と特徴を問う問題が頻出である。それぞれの刺激に対する反応性の違いを正確に覚えることが重要。
覚え方
軽:傾眠 → 嗜眠 → 昏迷 → 昏睡:重
対になる知識
意識障害の程度を分類する用語として、軽度な刺激で容易に覚醒する傾眠、強い刺激で覚醒するが反応が緩慢な嗜眠、強力な刺激によってやっと何らかの反応を示す昏迷、そしてどのような刺激にも全く反応しない昏睡がある。
関連知識
意識障害の評価にはJCS(Japan Coma Scale)やGCS(Glasgow Coma Scale)が用いられる。脳幹網様体賦活系は、覚醒と意識の維持に不可欠な上行性伝導路である。