45歳の女性。心窩部右側の強い痛みと悪心があり近医を受診。血中コレステロール、中性脂肪はともに高値でBMIは27。右肩への放散痛があり、マーフィー徴候は陽性。背部叩打痛と便通異常はない。 合併する症状で最も考えられるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
眼球結膜の黄染は、高ビリルビン血症によりビリルビンが眼球結膜に沈着することで生じる。問題文で直接的な症例情報が与えられていないため、一般的に黄疸の徴候として最も視覚的に明らかであり、多くの疾患と関連するため、合併する症状として最も考えられる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。高ビリルビン血症による黄疸の主要な身体所見であり、最も視覚的に捉えやすい。多様な疾患で合併しうる一般的な症状であるため、最も考えられる合併症状として適切。
- 2. 肋間部の発疹は、帯状疱疹やアレルギー性皮膚炎など、特定の疾患に限定される症状であり、問題文で示唆される情報がない限り、最も考えられる合併症状とは言えない。 正しくは:特定の疾患(例:帯状疱疹)を示唆する症状。
- 3. グル音の亢進は、腸管蠕動運動の亢進を示す。下痢や腸炎、腸閉塞の初期などにみられる所見であり、問題文で示唆される情報がない限り、最も考えられる合併症状とは言えない。 正しくは:腸管蠕動運動の亢進を示す症状。
- 4. 血尿は、腎・泌尿器系の疾患(尿路結石、膀胱炎、腎炎など)でみられる所見であり、問題文で示唆される情報がない限り、最も考えられる合併症状とは言えない。 正しくは:腎・泌尿器系疾患を示唆する症状。
国試ポイント
黄疸の身体所見と、それが示唆する疾患群を理解する。
混同注意
黄疸とカロテン血症による皮膚の黄染。カロテン血症は皮膚のみが黄色くなり、眼球結膜は黄染しない点で区別される。
次に同じ論点が出たら
黄疸の症状がある場合、まず眼球結膜の黄染の有無を確認し、さらに問診で誘因(薬剤、アルコール、家族歴など)や随伴症状(発熱、腹痛、掻痒感など)を確認することで原因疾患を絞り込む。
覚え方
黄疸の症状がある場合、まず眼球結膜の黄染の有無を確認し、さらに問診で誘因(薬剤、アルコール、家族歴など)や随伴症状(発熱、腹痛、掻痒感など)を確認することで原因疾患を絞り込む。
対になる知識
黄疸とカロテン血症による皮膚の黄染。カロテン血症は皮膚のみが黄色くなり、眼球結膜は黄染しない点で区別される。
関連知識
黄疸の原因は、肝前性(溶血など)、肝性(肝炎、肝硬変など)、肝後性(胆道閉塞など)に分類され、それぞれビリルビン代謝経路のどの段階で異常があるかによって生じる。眼球結膜の黄染はビリルビン値が2.0〜3.0mg/dL以上で顕在化しやすい。