38歳の女性。主訴は左側頭部痛。目の前がチカチカしてから1時間以内に痛みが起こり、拍動性で嘔気を伴う。発症すると痛みのため仕事を休んでしまう。 郄穴を用いて循経取穴による治療を行う場合、最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
外丘は胆経の郄穴であり、郄穴は経気の鬱滞が最も顕著な部位であるため、胆経の異常(例えば胆嚢炎や胆石症に伴う痛み)に対して、循経取穴による治療を行う際に最も適切である。問題文の症状は胆嚢炎を強く示唆している。
選択肢ごとの解説
- 1. 孔最は肺経の郄穴である。肺経は呼吸器系の疾患に関連が深く、問題文の心窩部右側痛や右肩放散痛とは直接関連が薄い。 正しくは:肺経の急性症状(例: 咳、喘息、喀血)に用いる。
- 2. 正解。外丘は胆経の郄穴である。問題文の「心窩部右側の強い痛み」「右肩への放散痛」「マーフィー徴候陽性」は胆嚢炎や胆石症を強く示唆しており、これらは胆経の病変と密接に関連するため、循経取穴として最も適切である。
- 3. 金門は膀胱経の郄穴である。膀胱経は泌尿器系や背腰部の疾患に関連が深く、問題文の胆嚢に関連する症状とは直接関連が薄い。 正しくは:膀胱経の急性症状(例: 膀胱炎、腰痛、坐骨神経痛)に用いる。
- 4. 中都は肝経の郄穴である。肝経は肝臓の病変に関連するが、問題文の症状は胆嚢の疾患を強く示唆しており、肝経よりも胆経の郄穴がより直接的に対応する。 正しくは:肝経の急性症状(例: 肝炎、黄疸、下腿内側の痛み)に用いる。
国試ポイント
各経絡の郄穴の位置と、郄穴がどのような病態(急性症状や経気の鬱滞)に用いられるかを理解すること。
混同注意
原穴、絡穴、募穴、兪穴など他の特定穴との適応の違い。郄穴は主に急性の痛みや経気の鬱滞に用いられる。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まず病変部位や症状から関連する経絡を特定し、その経絡の郄穴を選択肢から選ぶ。
覚え方
同様の問題が出た場合、まず病変部位や症状から関連する経絡を特定し、その経絡の郄穴を選択肢から選ぶ。
対になる知識
原穴、絡穴、募穴、兪穴など他の特定穴との適応の違い。郄穴は主に急性の痛みや経気の鬱滞に用いられる。
関連知識
各経絡の流注と、その経絡が支配する臓腑や部位の関連性を把握する。例えば胆経は側頭部、顔面、季肋部、下肢外側を通る。