熱盛津傷の病態を示す脈状はどれか。
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正解は3番
解説
熱盛津傷は、体内に実熱の邪気が盛んになり、津液(水分)が消耗する病態である。邪熱が気血を迫り沸騰させるため、脈管内を気血が勢いよく充満して押し寄せる。このため、脈状は来るときは大きく勢いが盛んで、去るときは勢いが衰える洪脈が現れる。洪脈は、五臓の変動においては陽明経の熱や裏熱実証の代表的な所見として極めて重要な診断的価値を持つ。
選択肢ごとの解説
- 1. 弦脈は肝病や痛証、痰飲などでみられる、張った弓の弦を抑えるような緊張した脈状である。
- 2. これは浮脈の説明。本問の熱盛津傷では洪脈が現れる。浮脈は軽取して指に容易に触れる脈であり、主に対表層の病変である表証を示す。
- 3. 正解。熱盛津傷は、体内に実熱の邪気が盛んになり、津液(水分)が消耗する病態である。邪熱が気血を迫り沸騰させるため、脈管内を気血が勢いよく充満して押し寄せる。このため、脈状は来るときは大きく勢いが盛んで、去るときは勢いが衰える洪脈が現れる。洪脈は、五臓の変動においては陽明経の熱や裏熱実証の代表的な所見として極めて重要な診断的価値を持つ。
- 4. これは遅脈の説明。本問の熱盛津傷では洪脈が現れる。遅脈は脈拍数が少なく1息に4拍未満の脈であり、主に寒証を示す。
国試ポイント
陽明病の熱盛津傷病態と洪脈の組み合わせ、および脈象と病理(熱証・表裏)の対応関係を問う問題。
覚え方
洪脈 ⇄ 陽明病・熱盛津傷・熱証(大きく波打つ)
対になる知識
脈診において浮脈は表証、沈脈は裏証、数脈は熱証、遅脈は寒証を示すのに対し、洪脈は脈が大きく力強く波打つように触れ、熱邪が盛んで津液が傷えられた熱盛津傷や陽明実熱の病態を反映する脈状として位置づけられる。
関連知識
脈診は四診の一つであり、患者の気血の盛衰や病邪の性質を知るための不可欠な手法である。洪脈は熱邪が盛んで気血が体表に充満している状態を示し、陽明病の熱盛津傷における高熱や口渇、多汗などの臨床所見と深く結びついている。