刺鍼による反応で最も早期に起こるのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
刺鍼による物理的刺激は、まず侵害受容器(ポリモーダル受容器など)を興奮させます。これらの受容器からの情報は、主に無髄のC線維(Ⅳ群線維)を介して脊髄に伝えられ、これが最も早期に起こる神経反応の基盤となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。刺鍼の物理的刺激は、まず皮膚の侵害受容器(自由神経終末など)を興奮させる。これらの受容器からの情報は、おもに無髄のC線維(Ⅳ群線維)を介して脊髄に伝えられるため、これが最も早期に起こる神経反応である。
- 2. 疼痛閾値の上昇は、刺鍼後の鎮痛効果として現れる現象であり、即時的に起こる反応ではない。これは、内因性オピオイドの放出など、より複雑な神経・体液性メカニズムを介して生じる。 正しくは:疼痛閾値の上昇は、刺鍼後の鎮痛作用の結果として生じるものであり、早期の反応としては不適切。最も早期に起こるのは侵害受容器の興奮に伴うⅣ群線維の伝導である。
- 3. 自律神経の興奮は、刺鍼刺激によって誘発される反応の一つであるが、Ⅳ群線維の興奮による情報伝達がその前段階として発生する。自律神経反応は、求心性情報が中枢神経系を介して処理された後に起こるため、最も早期とは言えない。 正しくは:自律神経の興奮は刺鍼後の反応として起こり得るが、侵害受容器からの情報がⅣ群線維を介して中枢に伝達されることが、その自律神経反応に先行する。
- 4. 刺鍼局所の血管拡張は、軸索反射や局所での化学物質(サブスタンスP, CGRPなど)の放出によって引き起こされる反応である。これらの反応は、Ⅳ群線維の興奮による情報伝達の後に、反射性または局所的に生じるため、最も早期とは言えない。 正しくは:刺鍼局所の血管拡張は、神経反射や炎症性メディエーターの放出を介して起こる反応であり、Ⅳ群線維の興奮による刺激伝達が先行する。
国試ポイント
刺鍼の生体反応における初期段階、特に神経線維の種類とその機能について正確に理解しているかどうかが問われる。
混同注意
Ⅳ群線維と他の神経線維(Ⅰa、Ⅰb、Ⅱ、Ⅲ群など)の伝導速度や機能。また、刺激後の反応の発生順序。
次に同じ論点が出たら
刺鍼後の生体反応の順序性において、最も初期に起こる神経伝導経路に着目する。
覚え方
刺鍼後の生体反応の順序性において、最も初期に起こる神経伝導経路に着目する。
対になる知識
Ⅳ群線維と他の神経線維(Ⅰa、Ⅰb、Ⅱ、Ⅲ群など)の伝導速度や機能。また、刺激後の反応の発生順序。
関連知識
神経線維の分類(Aα, Aβ, Aγ, Aδ, B, C線維)とそれぞれの機能(運動、触覚、圧覚、温痛覚、自律神経)。侵害受容のメカニズムと伝導路。