徐脈

生理学

はじめに

徐脈とは、脈拍数が正常値よりも少なくなっている状態を指します。国家試験では、脳圧亢進や甲状腺機能低下症、脊髄損傷に伴う自律神経過反射などの重要な病態と関連して頻繁に出題されます。

何を指すか

徐脈は心拍数が減少している状態であり、生体の代謝や神経機能の変動を示す重要な徴候の一つです。副交感神経である迷走神経の活動などが関与して引き起こされ、様々な疾患の鑑別において目安となります。

しくみ

自律神経系が心拍数の調節を担っており、副交感神経や迷走神経の活動が優位になると脈拍が減少して徐脈となります。また、脳圧亢進時に生じるクッシング現象や、第6胸髄以上の高位の脊髄損傷における自律神経過反射の際にも反射性の徐脈が発現します。

調節と関連

心拍数は自律神経系によって調節されており、副交感神経の活動が徐脈を引き起こします。さらに、代謝を調節する甲状腺ホルモンの低下によっても代謝が低下し、徐脈を呈するようになります。

国家試験のポイント

国家試験では、頭蓋内圧亢進時のクッシング現象、甲状腺機能低下症、および第6胸髄以上の脊髄損傷でみられる自律神経過反射における特徴的な症状として、血圧上昇とともに徐脈が問われます。

間違えやすいところ

貧血や甲状腺機能亢進症でみられる頻脈と混同しやすい点に注意が必要です。代謝や循環の変動に伴う脈拍の変化について、頻脈をきたす病態と徐脈をきたす病態をそれぞれ対比して正確に覚えることが重要です。

徐脈が問われる国家試験問題(4問)

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