感染症
疾患
はじめに
感染症とは、細菌やウイルスなどの病原体が体に侵入し増殖することで発症する疾患である。臨床医学や公衆衛生学など様々な分野で重要なテーマであり、原因や病態の把握が欠かせない。
どんな病気か
感染症は、細菌やウイルスなどの病原体が体に侵入することで発症する病気です。免疫力の低下した入院患者などに日和見感染として起こるものや、中高年の女性を中心に増加傾向にある非結核性抗酸菌症など、原因や病態によって様々な特徴を持ちます。
原因と病態
細菌やウイルス、結核菌以外の抗酸菌などの病原体が体内に侵入し、組織での炎症などを引き起こすことで発症します。非結核性抗酸菌症のように土壌や水道水などの環境から感染するものや、MRSAのように院内で日和見感染を引き起こすものなど、原因は多岐にわたります。
症状
白血球分画において細菌感染症では好中球の増加がみられ、ウイルス感染症ではリンパ球の相対的増加がみられます。また、百日咳ではカタル期の後に連続して激しく咳き込む痙咳発作が特徴であり、発作の終末には高音の喘鳴を伴うことがあります。
検査・診断
感染症の診断には、赤血球、白血球、血小板の数や形態的異常を詳細に調べる血液像検査や血算が欠かせない基礎的な情報を提供します。白血球分画を確認することで、細菌感染かウイルス感染かの鑑別に有用な情報が得られます。
治療と対応
非結核性抗酸菌症では複数の抗菌薬を用いた長期にわたる薬物療法が行われます。また、院内感染の拡大を防ぐためには、すべての患者の血液や体液などを感染源とみなす標準予防策の徹底や、手指消毒の励行が重要となります。
国家試験のポイント
国家試験では、リンパ節腫脹の原因としての感染症や悪性腫瘍の鑑別、非結核性抗酸菌症の特徴、MRSAなどの院内感染の原因菌と標準予防策などが頻出します。また、白血球分画における好中球やリンパ球の増減も重要なポイントです。
間違えやすいところ
リンパ節腫脹をきたす疾患として感染症や悪性腫瘍がありますが、鼠径部にみられる腫瘤であっても腸管などが脱出する鼠径ヘルニアはリンパ節の病変ではないため、慎重な鑑別診断が必要です。