骨格筋
解剖学
はじめに
骨格筋は、顕微鏡下で明帯と暗帯が交互に見える横紋構造を持つ多核の筋細胞から構成されており、自分の意思で収縮させて骨格を動かす随意筋である。体幹や四肢の運動を担うほか、熱産生の主要な器官としても生体内で重要な役割を果たしている。
構造
骨格筋は、顕微鏡下で明帯と暗帯が交互に見える横紋構造を持つ多核の筋細胞である筋線維から構成されている。アクチンフィラメントとミオシンフィラメントが規則正しく配列することで、明瞭な横紋構造を示している。
神経支配と血管
骨格筋線維は、神経筋接合部を介して運動神経の支配を受けている。脊髄の前角に細胞体が存在するα運動ニューロンなどが、骨格筋の筋線維群を収縮させる遠心性の神経指令を伝えている。
国家試験のポイント
国家試験では、横紋の有無、核の数、随意筋か不随意筋かの違いが超定番の出題ポイントとなる。また、アクチンとミオシンが滑り込むことでサルコメアが短縮する滑り説や、1個のα運動ニューロンとその軸索が支配する筋線維を合わせた運動単位の定義も頻出である。
間違えやすいところ
横紋を持たず不随意に収縮する内臓筋である平滑筋や、横紋構造を持つが不随意の特殊な心筋との構造的な違いを混同しないよう注意が必要である。平滑筋は紡錘形の単核細胞であり、心筋は介在板で結合している点も骨格筋と異なる。