病気の解説

小児交互性片麻痺

まず相談する診療科小児科
この解説の項目7項目

受診の目安

小児交互性片麻痺では、麻痺は弛緩性か強直性で、左右どちらから始まるかは決まっていません。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、小児科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。

基本

概要

小児交互性片麻痺は、乳児期から幼児期の初めに発症する左右不定の一過性麻痺を繰り返す病気です。知的障害と運動障害を伴うことがあります。

主な症状

麻痺は弛緩性か強直性で、左右どちらから始まるかは決まっていません。発作は5分程度で終わることもあれば、1週間以上続くこともあります。片側だけの麻痺のほか、反対側へ移動することもあります。眼球異常運動(眼振や左右で別々の動き)が比較的早く現れることが多く、筋緊張の低下や発達の遅れ、強直けいれん、不随意運動(ジストニア、ヒョレオアテトーシス)を伴うこともあります。

原因

原因はATP1A3遺伝子の異常です。この遺伝子はナトリウム・カリウムポンプのサブユニットをつくります。多くは新生児期の突然変異として起こります。

リスク因子

発症頻度は人口10万人あたり1〜2名程度とされ、国内の推計患者は約100人と見られます。

治療

治療

治療法は確立していません。抗てんかん薬としてクロナゼパムやアセタゾラミド、トピラマートなどが使われることがあります。国外では塩酸フルナリジンというカルシウムチャンネルブロッカーが使われ、麻痺発作の軽減が報告されています。国内では入手が難しい場合があります。けいれん重積や呼吸麻痺の際には人工呼吸器が必要になることがあります。

経過と生活

合併症

強直発作のけいれん重積や、四肢の麻痺発作時に横隔膜が麻痺して呼吸が止まることがあり、命に関わることがあります。早急な対処をしても後遺症として運動機能の退行や知的退行が残る可能性があります。

小児科で扱うほかの病気

出典

参考: 小児慢性特定疾病情報センター(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。