病気の解説

慢性副腎皮質機能低下症

まず相談する診療科内分泌・代謝内科小児科
この解説の項目5項目

受診の目安

慢性副腎皮質機能低下症では、脱力感や疲労感、立ち上がるときのめまいなどがあり、時には徐々に進行します。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、内分泌・代謝内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

慢性副腎皮質機能低下症は、体の副腎が十分なコルチコステロイドを作れなくなる状態です。治療にはコルチコステロイドの薬と点滴などの補液が用いられます。生涯にわたり薬を毎日飲み続ける必要があることが多く、体がストレスを受けた状況では薬の量が増える場合があります。

主な症状

症状は脱力感や疲労感、立ち上がるときのめまいなどがあり、時には徐々に進行します。皮膚の色が濃くなる変化(黒ずみ)は、特にアジソン病でみられることがありますが、すべての患者で見られるわけではありません。重症でない場合はストレスが強いときに症状が目立つことがあります。

検査と診断

診断

診断には血液検査でナトリウムが低くカリウムが高い場合があり、コルチゾール値とACTH値を測定します。ACTH値の差で原発性か二次性かを判断します。必要に応じて合成ACTHを使った検査をすることもあります。

治療

治療

治療はコルチコステロイドと輸液が基本です。初期はヒドロコルチゾンを使い、重症のときは静脈内や筋肉内で投与し、その後内服に切り替えることがあります。体が通常のときは朝に多く服用するよう量を分けます。生涯にわたりヒドロコルチゾンを毎日服用します。ストレス下や病気のときは必要量が増えることがあります。原発性の場合はナトリウムとカリウムのバランスを保つためフルドロコルチゾンを追加で飲むことがほとんどです。テストステロンの補充は通常必要ありませんが、一部でDHEAの補充が生活の質に影響する場合があります。

内分泌・代謝内科で扱うほかの病気

出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。