病気の解説
気胸
別名:気胸症、緊張性気胸、肺気胸、自然気胸
緊急性の高い症状
息苦しさが急速に強くなる・唇や爪が青い・ぐったりするときは、ただちに救急(119)を要請してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
突然の胸の痛みと息苦しさが出たときは早めに受診してください。
基本
概要
気胸は、胸腔内に空気がたまり、肺がしぼんだ状態です。症状は人によって異なり、急な胸痛や息切れを感じることがあります。大きい気胸や圧力が強いと呼吸が苦しくなったり、緊張性気胸では命に関わることもありえます。空気が吸収されて肺が再び膨らむまで時間がかかることもあります。
主な症状
症状はさまざまで、突然の鋭い胸痛や息切れを感じることがあります。ときには発作的な空せきや、肩・首・腹部の痛みを感じることもあります。気胸が小さい場合や進行がゆっくりな場合は症状が軽いことがあります。大きな気胸や緊張性気胸では重い症状になることがあります。肺が回復するにつれて症状は軽くなることがあります。
検査と診断
診断
診断は、身体診察と胸部X線検査、CT検査、または超音波検査で行われます。聴診で呼吸音が減る部分があり、胸を打つと空洞のような音がすることがあります。皮下気腫があるときは触れるとプチプチした感覚がすることもあります。X線では空気のたまった部分や、つぶれた肺の輪郭がみられ、気管の位置も確認します。CTや超音波でも診断できます。
治療
治療
小さな原発性自然気胸では、通常は治療の必要はなく、空気は自然に吸収されます。比較的大きい気胸では吸収に時間がかかることがあり、カテーテルや胸腔ドレーンを使って空気を抜くことがあります。カテーテルを用いた吸引で早く空気を抜くこともあります。カテーテルは必要に応じて再度使えるよう留置されることがあります。原発性自然気胸の人は禁煙が推奨され、禁煙カウンセリングが役立つ場合があります。カテーテルで効果がない場合や他の種類の気胸では胸腔ドレーンを用いることがあります。胸壁を切開してドレーンを挿入し、ウォーターシール式や一方向弁付きの装置につなぐことがあります。
気胸と関係する症状
症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。
呼吸器内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。