小腸

解剖学

はじめに

小腸は、消化管の一部であり、胃から送られてきた飲食物を受け止めて栄養素の消化と吸収の大部分を担う重要な器官です。東洋医学においては五行で心と表裏関係にあり、受盛や化物の生理作用を持つ六腑の一つとして位置づけられています。

どこにある何か

小腸は胃に続く消化管であり、消化管の中で栄養素の消化と吸収の大部分を担う主要な器官です。発生学的には主に中腸から分化して形成され、消化管の上皮組織は内胚葉に由来します。

構造

小腸の粘膜上皮などの上皮組織は内胚葉に由来し、その下層にある筋層や結合組織は中胚葉に由来して構成されています。また、輪状ヒダや多くの微絨毛によって表面積が著しく拡大している構造を持っています。

はたらき

小腸は胃から送られてきた飲食物を受容する受盛の働きや、清濁を分ける化物および泌別清濁の作用を担っています。また、糖質やタンパク質の最終消化産物を吸収する役割があり、グルコースやアミノ酸は小腸上皮細胞でナトリウム共輸送体を介して吸収され、小腸絨毛の毛細血管に入り門脈を経て肝臓へと送られます。

国家試験のポイント

国家試験では、小腸の上皮組織が内胚葉由来であることや、糖質・タンパク質の最終消化産物が小腸で吸収される仕組みが問われます。また、出血性梗塞の好発臓器であることや、東洋医学における心との表裏関係、受盛・化物の生理作用、さらに小腸の募穴である関元が任脈上の臍下3寸に位置することが頻出ポイントとなります。

間違えやすいところ

貧血性梗塞を起こしやすい腎臓や脾臓、心臓などの臓器と混同しやすいですが、小腸は出血性梗塞(赤色梗塞)の好発臓器である点に注意が必要です。また、小腸の募穴である関元が属する経脈は小腸経ではなく任脈であることも間違えやすいポイントです。

小腸が問われる国家試験問題(11問)

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