次の病証に対して八脈交会穴を用いて治療する場合、下肢の治療穴として最も適切なのはどれか。「腹部が脹り腰のすわりが悪く、寒熱往来に苦しむ。」
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
問題文の「腹部が脹り腰のすわりが悪く、寒熱往来に苦しむ」は、帯脈病の主症である「腹脹、腰部軟弱無力、身半部より下肢外側の疼痛」や、少陽病の特徴である寒熱往来を指しており、帯脈の調整が必要とされる状態です。八脈交会穴のうち帯脈を主治するのは足臨泣であり、下肢の治療穴として最も適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 申脈は八脈交会穴の一つで、陽蹻脈を主治します。陽蹻脈の病症は、下肢の外側や腰部の痛み、嗜睡などですが、問題文の「腹部が脹り腰のすわりが悪く、寒熱往来に苦しむ」という症状とは直接的に合致しません。 正しくは:陽蹻脈の病症に用いる。
- 2. 照海は八脈交会穴の一つで、陰蹻脈を主治します。陰蹻脈の病症は、下肢の内側の痛み、嗜眠、咽喉乾燥、失眠などであり、問題文の症状とは異なります。 正しくは:陰蹻脈の病症に用いる。
- 3. 公孫は八脈交会穴の一つで、衝脈を主治します。衝脈の病症は、胸腹部(特に心窩部)の痛み、気逆、月経不順などであり、問題文の「腹部が脹り腰のすわりが悪く、寒熱往来に苦しむ」という症状とは直接的に合致しません。 正しくは:衝脈の病症に用いる。
- 4. 正解。足臨泣は八脈交会穴の一つで、帯脈を主治します。帯脈の病症は「腹部が脹り腰のすわりが悪く(腰部軟弱無力)、身半部より下肢外側の疼痛」などが特徴であり、問題文の症状と一致するため、最も適切です。
国試ポイント
八脈交会穴と主治する奇経、およびその適応症(特に主症)を正確に覚えること。また、特定の症状がどの奇経の病症と関連するかを判断できるようにすること。
混同注意
八脈交会穴はそれぞれ特定の奇経を主治しますが、その奇経の走行部位や病証と、他の奇経の病証とが混同しやすいです。特に、身体の部位や一般的な症状(例:腹痛、腰痛)だけで判断せず、特有の病証や脈診・舌診と合わせて総合的に判断する練習が必要です。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合は、まず問題文の症状がどの奇経の病証に最も合致するかを判断し、次にその奇経を主治する八脈交会穴はどれか、そしてそれが設問で求められている部位(今回は下肢)の治療穴であるかを確認して判断します。
覚え方
同様の問題が出た場合は、まず問題文の症状がどの奇経の病証に最も合致するかを判断し、次にその奇経を主治する八脈交会穴はどれか、そしてそれが設問で求められている部位(今回は下肢)の治療穴であるかを確認して判断します。
対になる知識
八脈交会穴はそれぞれ特定の奇経を主治しますが、その奇経の走行部位や病証と、他の奇経の病証とが混同しやすいです。特に、身体の部位や一般的な症状(例:腹痛、腰痛)だけで判断せず、特有の病証や脈診・舌診と合わせて総合的に判断する練習が必要です。
関連知識
八脈交会穴の組み合わせ(公孫-内関、足臨泣-外関、後谿-申脈、照海-列缺)と、それらが主治する奇経(公孫-衝脈、内関-陰維脈、足臨泣-帯脈、外関-陽維脈、後谿-督脈、申脈-陽蹻脈、照海-陰蹻脈、列缺-任脈)をセットで覚える。また、各奇経の走行と主症も合わせて覚える。