九刺における遠道刺の考え方に基づき、側頭部の拍動性頭痛の治療として選択される経穴はどれか。
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正解は3番
解説
遠道刺は四肢にある経穴を用いて体幹・頭部の病変を治療する方法である。側頭部は足少陽胆経が循行するため、同経の合穴である陽陵泉を選択するのが適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. 足三里は足陽明胃経の合穴であり、下肢の疾患や消化器疾患を中心に用いられ、側頭部の頭痛に対する遠道刺としては不適当である。
- 2. 曲池は手陽明大腸経の合穴であり、上肢の疾患や皮膚疾患などに広く用いられるが、側頭部の病変に対する遠道刺としては選択されない。
- 3. 正解。遠道刺は四肢にある経穴を用いて体幹・頭部の病変を治療する方法である。側頭部は足少陽胆経が循行するため、同経の合穴である陽陵泉を選択するのが適切である。
- 4. 合谷は手陽明大腸経の原穴であり、主に顔面部や頭部前面の疾患に用いられるが、側頭部の病変に対する遠道刺としては別の経穴が適切である。
国試ポイント
頭痛の部位と経絡の対応(前頭部=陽明経、側頭部=少陽経、後頭部=太陽経)および、それに対応する下合穴や遠道刺の選定が問われる。
覚え方
頭痛の部位別遠道刺:前は合谷、側は陽陵泉、後は委中。
対になる知識
頭部各部位の疼痛に対応する遠道刺の代表的な経穴として、前頭部痛には手陽明大腸経の合谷、側頭部痛には足少陽胆経の陽陵泉、後頭部痛には足太陽膀胱経の委中がそれぞれ対応しており、経脈の頭部における走行と四肢の代表穴を対比して覚えることが必要である。
関連知識
『霊枢』官針篇に記載される九刺の一つである遠道刺は、「病が上にあれば下においてこれを取とる」という上下呼応の治療原則に基づく。側頭部は足少陽胆経が循行する領域であるため、胆経の合穴であり筋の会穴でもある陽陵泉を下肢から選定して治療を行う。