スポーツ障害と罹患筋に対する局所治療穴の組合せで適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)は、脛骨内側縁に沿って生じる運動時痛で、特に下腿三頭筋(ヒラメ筋など)の過度な牽引力が原因となります。三陰交は脛骨内縁のやや後方、内踝尖から指4本分上にあるツボで、脾経、肝経、腎経が交わる要穴です。この部位は、脛骨内側縁の痛みや炎症を緩和する作用があり、シンスプリントの治療に局所的に用いられます。また、三陰交は筋肉の緊張緩和や血流改善効果も期待でき、シンスプリントの病態生理に合致した治療選択と言えます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。シンスプリントは脛骨内側縁の痛みであり、三陰交は脛骨内縁の近くに位置し、下腿の筋肉の緊張緩和や血流改善に効果があるため、適切な組合せです。
- 2. ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)は膝蓋骨周囲の痛みで、足三里は膝下3寸、脛骨粗面外側のツボであり、主に消化器系の症状や下肢全体の疲労に用いられます。ジャンパー膝の局所治療穴としては、膝眼や鶴頂、陽陵泉などがより適切です。 正しくは:ジャンパー膝に対する局所治療穴としては、膝眼、鶴頂、陽陵泉、血海などが適切です。
- 3. フォアハンドテニス肘(上腕骨内側上顆炎)は、肘の内側に痛みが生じる障害です。曲池は肘関節の外側に位置するツボ(尺沢と手三里を結ぶ線上、肘窩横紋の外端)であり、主に肘関節の外側の症状や発熱、皮膚疾患などに用いられます。内側上顆炎には、小海や手三里などがより適切です。 正しくは:フォアハンドテニス肘(上腕骨内側上顆炎)に対する局所治療穴としては、小海や手三里、尺沢などが適切です。
- 4. 野球肩は肩関節周囲の痛みや機能障害を指し、その原因は様々ですが、主に腱板損傷やインピンジメント症候群などがあります。雲門は鎖骨外端の下方、三角筋と大胸筋の間にあるツボであり、主に呼吸器系の症状や肩関節周囲の痛みに用いられますが、野球肩の治療としては、阿是穴や天宗、肩ぐうなどがより直接的で頻繁に用いられます。雲門だけでは不十分な場合が多いです。 正しくは:野球肩に対する局所治療穴としては、阿是穴(圧痛点)、天宗、肩ぐう、臂臑などが適切です。
国試ポイント
スポーツ障害の病態と、それに対する局所治療穴(経穴)の組合せを正確に覚えることが重要です。特に、障害部位と経穴の解剖学的位置関係、および経穴の効能を理解しておく必要があります。
混同注意
各スポーツ障害と関連する筋肉や腱、そしてその部位に近接する治療穴を混同しやすいです。例えば、膝関節周囲の障害では足三里と陽陵泉、肘関節周囲では曲池と手三里など、似たような位置にあるツ穴の区別が重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同論点が出題された場合、まず提示されたスポーツ障害の主な好発部位と原因筋を特定します。次に、各選択肢の治療穴がその障害部位の局所に位置するか、あるいは関連する経絡に属し、その障害の病態に合致する治療効果が期待できるかを判断します。
覚え方
次に同論点が出題された場合、まず提示されたスポーツ障害の主な好発部位と原因筋を特定します。次に、各選択肢の治療穴がその障害部位の局所に位置するか、あるいは関連する経絡に属し、その障害の病態に合致する治療効果が期待できるかを判断します。
対になる知識
各スポーツ障害と関連する筋肉や腱、そしてその部位に近接する治療穴を混同しやすいです。例えば、膝関節周囲の障害では足三里と陽陵泉、肘関節周囲では曲池と手三里など、似たような位置にあるツ穴の区別が重要です。
関連知識
スポーツ障害では、障害部位の特定だけでなく、その原因となる筋肉群や腱、骨の構造を理解することが重要です。また、治療穴については、主要な経穴の位置、主治、特に局所症状に対する効果を関連付けて記憶しましょう。例として、膝周囲の障害(ジャンパー膝、ランナー膝)と足三里、陽陵泉、鶴頂、血海などの組合せ。