五臓の特徴的な症状と治療穴の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
多夢(夢が多く、眠りが浅い症状)は心血虚や心陰虚でよく見られ、心神不寧の状態を示します。神門(心経の原穴・輸土穴)は心の機能を調整し、安神作用があるため、多夢の治療に適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 五更泄瀉は腎陽虚の症状であり、太衝(肝経の原穴)は肝の機能を調整しますが、腎陽虚による泄瀉には直接的ではありません。脾腎陽虚による五更泄瀉には、脾兪、腎兪、関元、命門、足三里などが適切です。 正しくは:五更泄瀉腎兪または関元
- 2. 梅核気は咽喉部に異物感があるが検査では異常がない症状で、肝気鬱結による気の滞りが原因とされることが多いです。太淵(肺経の原穴・輸土穴)は肺の気を補い、脈を調節する作用がありますが、梅核気の治療には直接的ではありません。梅核気には、膻中、内関、太衝、照海などが使われます。 正しくは:梅核気膻中または太衝
- 3. 陽萎(勃起不全)は主に腎虚や肝鬱と関連する症状であり、大陵(心包経の原穴・輸土穴)は心包経の症状(動悸、心痛、精神疾患など)や脾胃の調整に用いられますが、陽萎の治療には直接的ではありません。陽萎には、関元、腎兪、命門、太谿、足三里などが適切です。 正しくは:陽萎関元または腎兴
- 4. 正解。正解です。多夢は心血虚や心陰虚により心神が安定しない状態(心神不寧)で現れる症状です。神門は心経の原穴であり、安神、寧心、清熱の作用があり、不眠、多夢、動悸、精神疾患などの治療に広く用いられます。したがって、多夢に対する治療穴として適切です。
国試ポイント
五臓と症状、およびそれに対応する経絡・治療穴の関連性を理解し、特に原穴や兪穴など特定の作用を持つ要穴を覚えることが重要です。
混同注意
五臓と五体、五官、五志などの関連性や、各経絡の主治症と特効穴を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
五臓の生理機能と病理変化を理解し、その代表的な症状に対応する経絡上の要穴(特に原穴、絡穴、募穴、兪穴など)の主治を正確に覚えているかを確認して判断します。
覚え方
五臓の生理機能と病理変化を理解し、その代表的な症状に対応する経絡上の要穴(特に原穴、絡穴、募穴、兪穴など)の主治を正確に覚えているかを確認して判断します。
対になる知識
五臓と五体、五官、五志などの関連性や、各経絡の主治症と特効穴を混同しやすい。
関連知識
心経の機能:心は神を蔵し、血脈を主る。心血虚では動悸、不眠、多夢、健忘などが、心陰虚ではさらに煩熱、盗汗などがみられる。神門は安神、清熱、寧心に用いられ、不眠、多夢、動悸、精神疾患によく使われる。