股関節の屈曲拘縮を評価する徒手検査法はどれか。
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正解は4番
解説
トーマステストは、仰臥位で健側の股関節と膝関節を完全に屈曲させて骨盤の代償を消失させ、患側の股関節がベッドから浮き上がるかどうかで股関節の屈曲拘縮(腸腰筋の短縮など)を評価する。
選択肢ごとの解説
- 1. これはパトリックテストの説明。股関節の屈曲・外転・外旋位をとらせて、股関節自体の疾患や仙腸関節の障害にともなう疼痛を評価する。
- 2. これはエリーテストの説明。うつ伏せの姿勢で膝を屈曲させた際、大腿直筋の拘縮により同側の骨盤や大臀部が浮き上がるかを評価するテストである。
- 3. これはオーバーテストの説明。側臥位で下肢を外転・伸展位から下ろしていくことで、腸脛靭帯(大腿筋膜張筋)の短縮・拘縮を評価する。
- 4. 正解。トーマステストは、仰臥位で健側の股関節と膝関節を完全に屈曲させて骨盤の代償を消失させ、患側の股関節がベッドから浮き上がるかどうかで股関節の屈曲拘縮(腸腰筋の短縮など)を評価する。
国試ポイント
下肢の筋・関節拘縮を調べる各種徒手検査(トーマステスト、エリーテスト、オーバーテストなど)の対象組織と手技の区別が問われる。
覚え方
トーマスで屈曲(くっく)拘縮
対になる知識
股関節周辺の筋肉や靭帯の拘縮を評価する徒手検査として、股関節屈曲拘縮をみるトーマステスト、大腿直筋の短縮をみるエリーテスト、腸脛靭帯の緊張をみるオーバーテストなどがあり、それぞれの病態を鑑別する。
関連知識
腸腰筋は腸骨筋と大腰筋の総称であり、股関節の最も強力な屈曲筋として働く。股関節に屈曲拘縮が存在すると、歩行時に立脚期後半での十分な伸展が得られず、骨盤の代償性前傾や腰椎の前弯増強を伴う歩行異常が生じる。