心臓リハビリテーションの運動療法において、絶対禁忌に該当するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は3番
解説
急性心筋梗塞発症早期は、虚血や壊死にともなう心筋壁の脆弱性や電気生理学的不安定性が極めて高く、心破裂や重篤な致死性不整脈、心不全の急激な悪化を誘発するリスクが大きい。そのため、この時期の身体活動や運動負荷は生命を脅かす危険性があり、心臓リハビリテーションの運動療法においては明確な絶対禁忌に指定されている。
選択肢ごとの解説
- 1. これは運動療法が推奨される状態の説明。本問の絶対禁忌ではなく、冠動脈バイパス術後や経皮的冠動脈形成術後の回復期にある患者は、再狭窄の予防や身体機能の早期回復を目的として安全管理下で運動療法を行う。
- 2. これは運動療法の適応となる状態の説明。本問の絶対禁忌ではなく、NYHA心機能分類I度からIII度までの病態が安定している心不全患者では、適切な運動処方により運動耐容能の改善や生命予後の向上が期待できるため積極的な実施が推奨される。
- 3. 正解。急性心筋梗塞発症早期は、虚血や壊死にともなう心筋壁の脆弱性や電気生理学的不安定性が極めて高く、心破裂や重篤な致死性不整脈、心不全の急激な悪化を誘発するリスクが大きい。そのため、この時期の身体活動や運動負荷は生命を脅かす危険性があり、心臓リハビリテーションの運動療法においては明確な絶対禁忌に指定されている。
- 4. これは運動療法が実施可能な状態の説明。本問の絶対禁忌ではなく、安定した労作性狭心症であれば、虚血閾値を超えない範囲の適切な運動負荷設定を行うことで、冠動脈の側副血行路の発達や運動耐容能の向上に寄与する。
国試ポイント
心臓リハビリテーションにおける運動療法の絶対禁忌(急性心筋梗塞発症早期、不安定狭心症、コントロール不良の不整脈など)の理解を問う問題。
覚え方
運動療法の禁忌:「急性期」「不安定」「コントロール不良」のものはすべて×
対になる知識
運動療法の適応=安定した労作性狭心症、NYHA分類Ⅰ〜Ⅱ度の安定した心不全、冠動脈バイパス術・弁膜症術後 / 運動療法の絶対禁忌=急性心筋梗塞発症早期(2日以内)、不安定狭心症、急性心筋炎・心膜炎など
関連知識
心臓リハビリテーションにおける運動療法の絶対禁忌には、急性心筋梗塞発症早期のほか、不安定狭心症、コントロール不良の重症不整脈、重篤な大動脈弁狭窄症、活動性の心筋炎などが含まれる。これらは運動負荷によって生命に関わる重篤な不整脈や心不全の悪化を招く危険があるためである。安全に運動療法を進めるためには、バイタルサインのモニタリングや自覚症状(Borgスケール等)の観察が極めて重要となる。