督脈
東洋医学
はじめに
督脈は奇経八脈の一つであり、背部正中線を走行する経脈として国家試験で頻出のテーマです。全身の陽経を統括する「陽脈の海」としての役割や、背部の具体的な骨度法・椎骨棘突起下の取穴位置が問われます。
基本の考え方
督脈は奇経八脈の一つとして陽経の気血を総督・調節する重要な役割を担っており、陽気のバランスを保つ中枢として機能します。奇経八脈は十二経脈の気血の過不足を調節する貯水池のような役割を果たしています。
はたらきと病証
督脈は全身のすべての陽経と連絡して陽気を統括しています。背部の脊椎棘突起下にある経穴は、自律神経を介した内臓機能の調整や免疫賦活効果が期待され、命門などの経穴は生命力の根源や先天の精気が集まるとされています。
関連する臓腑・経絡
督脈は女子胞や脳・髄とも深く関わっています。また、背部を走行する際には、外方1.5寸の足の太陽膀胱経第1側線や、外方3寸の第2側線にある背部兪穴の位置を特定する際の重要な基準となります。
国家試験のポイント
国家試験では、督脈が「陽脈の海」と称されることや、大椎が手の三陽経・足の三陽経と交わる交会穴であることが問われます。また、陶道や身柱、至陽、命門などの各椎骨棘突起下における正確な経穴の位置関係も頻出です。
間違えやすいところ
督脈を「陽脈の海」と呼ぶのに対し、任脈を「陰脈の海」と称するため、両者を混同しないように区別して覚える必要があります。また、衝脈の「十二経脈の海」や、それぞれの経脈が持つ特有の別称を取り違えないよう注意が求められます。